経営者脳と従業員脳

  出前・宅配 牧泰嗣 SPECIAL
牧泰嗣 SPECIAL

出前・宅配コンサルティング

有限会社マクウェル 代表 牧泰嗣

指導歴12年。これまでに118店舗で実績を上げてきた辣腕コンサルタント。各会社、店舗の状況にあわせ、確実に収益の上がるオリジナルの出前・宅配ビジネスづくりを指導。


「いまでも少ない人数で運営しているのに、新たに出前・宅配を導入すると、さらに忙しくなってしまうので、どうしたら従業員が納得してくれるのか?」

このようなことをセミナーや個別相談会でもよく質問されます。

売上を月100万円アップしたいと考えて、出前・宅配を導入する場合には、土日など注文が多く入るピークの時間帯でもそれほど混乱はしません。

それでもデリバリー件数は増えるので、その分は人員を増やす必要があるのですが、アルバイトやパートを1~2名増やせば充分に対応できます。

しかし、それ以上の売上を目指すとなると、来店されるお客様も出前・宅配の注文も同じ時間に重なりますから、ピークの時間帯は相当忙しくなります。

すると「今でも忙しいのに、出前・宅配まで入れて、これ以上仕事が増えたらやってられないよ」と不満を口にする従業員も少なからずでてくるのです。

社長や経営幹部は会社や店の発展が頭の中にあり、現状維持では生き残れないことがわかっていますから、会社の経営のこと、次の事業展開のことなど様々な事柄を常に考えています。

ところが、従業員の多くは保守的であり、現状からの変化を望んではいません。
その理由は2つあります。

1つめは、現状のままなら、考えることもなく、条件反射的に行動すればいいのですから非常に楽だからです。

2つめは、これからどうなるかがわからないため、先が見えなくて不安になるから。

このように、常に会社の発展を考えている「経営者脳」と保守的で変化を好まない「従業員脳」は全く違った発想をします。

両者の考え方の違いを理解しないで、新しい事業を導入しても、どんなにいいシクミを作ったとしても、上手く運営ができずに、絵に描いた餅になりかねません。

では、この差をどのように埋めていったらいいのでしょうか?

ますは、従業員が理解できるように、新たに出前・宅配を導入する目的を説明することが必要です。

出前・宅配を導入することによって、会社にとってどんなメリットがあるのか、従業員にとってはどんな素晴らしいことが待っているのか、そして導入して現場の状況はどのようになるのかを、社長もしくは経営幹部が従業員に対してビジョンを示すことが第一歩です。

次は、新しい事業である出前・宅配のシクミづくりに参加させて、一緒に作りあげます。

往々にして、新しいことに批判的であるのはそれに関係していない従業員です。うがった見方をすれば新しい事業に参加できないひがみ・ねたみ・そねみから批判的になってしまうこともあります。

ところが、新しいシクミづくりに参加できれば、他人事でなくなり、意見を求められ、評価されることで、自己重要感があがり、モチベーションがアップします。

自分が参加して作ったシクミであれば、当然のことながら成功させたいと思うのが人情です。そして、売上が伸びてくると店全体のモチベーションは大いに盛り上がっていきます。

あるお店で実際にあったことですが、シクミづくりに参加した従業員は、誰の指示を受けることなく、空いた時間にポスティングに出掛けていきました。

さらに、ポスティングをしたエリアから注文が入ると、「よっしゃ」とガッツポーズをして、新しいシクミの運営に積極的に取り組んでいたのです。

一度、成功体験をすると、やる気に火が付き、また次も成功したいと考えるようになります。成功体験が続けば、従業員の考え方も行動も「経営者脳」に近づいていくのです。

「経営者脳」と「従業員脳」の違いを理解した上で、新しく出前・宅配を導入するとシクミづくりもその後の運営も上手くいきます。

そして、従業員がイキイキと働く素晴らしい職場になり、売上も利益も向上していくのです。

 


【出前・宅配の視点】これから儲かる「お届けビジネス」のポイント
牧泰嗣

出前・宅配コンサルティング

有限会社マクウェル代表

牧泰嗣

執筆者のWebサイトはこちら http://dtbc.jp/

当コンサルタントの関連商品を販売しています。
当社の関連商品を販売しています。
当コンサルタントの執筆書籍をご案内
月刊誌(無料)登録フォーム

×