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見えない特許を読み解く~社長、読む努力をしていますか?

SPECIAL

知財・ライセンスの収益化コンサルタント

株式会社 IPMaaCurie(アイピーマーキュリー)

代表取締役 

知的財産、マーケティング、マネジメント…を融合し、ライセンスによる収益を恒常的に得る仕組を創るコンサルタント。「見えない有益資産」である知的財産を見える化し、将来、億単位の収益向上に繋がる新たな収益力を引き出す独自の仕組みづくりに定評がある。

「後藤さん、特許の明細書を読んでるんですが本当に内容がわからないですね。何回呼んでも難解で・・・」

これは、あるお客様と特許出願の相談をしている中でそのお客さんがおっしゃった言葉です。(しゃれではありません)

そのお客様には、特許の内容を十分説明させていただき理解をしていただいたのですが、確かに特許の明細書は独特の表現・文言が使用されていたり、業界の専門用語がいたるところで出てくるため、初めて読まれた方は「なんのこっちゃ?」となってしまいます。

また、特許の場合、特許請求の範囲(権利範囲を主張するところ)は抽象的な表現により権利範囲を広げようとする傾向があるため、明細書よりも読むのが難しい場合が多くなってしまいます。私自身も、特許請求の範囲を読んだだけでは何が書いているのかがわかりにくいため明細書の記載と合わせて読んでいます。

では、特許請求の範囲や明細書はどう理解して読めばいいのか?

それには、普段から特許公報を読んで慣れることも一つの方法です。そのため、私の場合は、明細書に記載されている「キーワード」と「図面」からまず入ります。

「図面」は一目でビジュアルとして飛び込んできますし、それを見ながら明細書を斜め読みしていると「キーワードはこれだな」ということがある程度把握できてきます。キーワードと図面の内容が把握できれば、特許の内容と権利範囲も少しずつ見えてきます。

もう一つの方法は、弁理士の先生方に分かりやすい明細書を書いていただく苦労をしてもらうことですね。また、実際に明細書を書かれた弁理士の先生に遠慮なく聞くことです。この辺の対応は、医者に自分の病気の状態や治療方法などをちゃんと聞いて判断するのと同じ考え方です。

以前、このコラムで「見える化」が大事ということを書きましたが、この「見えにくい」特許の内容をどうやって読み解くかも大事です。

特許の内容を読み解くことが出来なければ活用もできませんから。

あなたは特許の中身を読み解いていますか?

難解だと言って、他の人に丸投げしていませんか?

 

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