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ストーリーを教えて差しあげることの意義  

SPECIAL

地方メディアの高度有効活用コンサルタント

株式会社メディアコネクション

代表取締役 

広告分野における地方メディアの高度有効活用を専門とするコンサルタント。東京在住中のマーケティングビジネス経営の経験と地方企業への経営革新支援ノウハウの融合させた、独自の「儲かるための広告戦略」を開発。自らも成功実践事例として、地方メディアを舞台に展開。

先日、NHKテレビの特集番組で、「すきやばし次郎」のご主人小野二郎氏を取り上げていました。

同じく食の職人である天ぷら料理人の早乙女哲哉氏との長年の交流を通じて、お互いが何を考え、どんなことを刺激し合っているのか、相手をどれほど尊敬しているかなどが画面からひしひしと伝わる見応えのある番組でした。

ご存知のように、お寿司というのは基本的には酢飯の上にネタを乗っけただけのシンプルな食べ物です。この基本線を外したバリエーションがそれほどある訳ではありません。にもかかわらず、そのネタを仕込むのにどれほど凄い工程があるか、番組ではその一部を丁寧に映し出していました。ひとつのお寿司の裏側には、そこに至るまでの無限の世界観があるかのようです。

しかも、その仕込みの工程を70年以上に亘って常に進化させ続けているというところがまた凄い!という場面まで紹介していたのです。おそらく「すきやばし次郎」は、これからも進化を続けていくでしょうし、客足が途絶えることもないでしょう。

さて、このようにある業界の頂点まで極めれば、マスメディアは向こうから取り上げてくれます。わずか1時間足らずの番組映像の裏には膨大な取材映像があったに違いありません。

それだけ取り上げるに足るストーリーを「すきやばし次郎」は持っているからです。

残念ながら普通の企業はそうはいきません。こちらから積極的に発信しなければ、向こうが進んで取り上げるということはないでしょう。とはいえ、我々は「すきやばし次郎」の物語を興味深く見させてもらいました。

我々の物語は誰も見てくれないものでしょうか。もちろん小野二郎さんとはスケールもレベルもまるで違うかも知れませんが、世間は専門性を持って続けてきた事業の物語(ストーリー)を、知りたくないということはありません。

どんなスケールやレベルであっても、一つの事業を成り立たせてきたストーリーというのは興味深く面白いものなのです。向こう(マスメディア)から取り上げてもらうのはまだ難しいとしても、こちらから発信することに躊躇する必要はありません。

知りたがっている世間に向かってこれまで培ってきた専門性や裏話、苦労したエピソードなどどんどん発信していきましょう。そうすれば御社に対する理解も深まり、ファンと呼ばれる人たちの裾野も広がることでしょう。

こういった「支持者」の下地を作っておけば、好不況の波や突然の逆風にも耐えられるだけの強靭な企業体力を維持することができます。

一見、本業とは何の関係もないように見える情報発信ですが、この様々な好影響を考慮して是非積極的に取り組んでいただきたいのです。

 

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