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自らの企業資産をどのように表現するか―表現方法には「静」と「動」がある―  

  地方メディアの高度有効活用 海江田 博士 SPECIAL
海江田 博士 SPECIAL

地方メディアの高度有効活用コンサルタント

株式会社メディアコネクション 代表取締役 海江田 博士

広告分野における地方メディアの高度有効活用を専門とするコンサルタント。東京在住中のマーケティングビジネス経営の経験と地方企業への経営革新支援ノウハウの融合させた、独自の「儲かるための広告戦略」を開発。自らも成功実践事例として、地方メディアを舞台に展開。

私はこれまで、自らの持つ有形無形の企業資産について様々な形で情報発信すれば、それがそのまま有効な販売促進策になりますよ、とお勧めしてきました。

自主発信が可能なSNSなどのデジタル媒体を駆使しつつ、地方紙へのコラム出稿、地域FM局への出演などアナログ媒体を絡ませていけば、それこそ唯一無二の存在感を世間に印象付け、有意な自己演出とすることも不可能ではありませんよ、と申し上げてきたのです。

自己演出というとあまりいい言葉に聞こえないかも知れませんが、正当な内容の正当な情報発信に基づいているのですから、何ら臆することなく積極的に取り組んでいけばいいと考えています。マスメディアへの出稿や出演なども、先方の事前審査を通過しているので、発信する情報に対してのチェック機能もちゃんと働いていることになります。

とはいっても、自社を外に向かってアピールする方法や手段は、上記のような媒体だけではありません。

もっと基本的な媒体・・・というよりツールがあるのです。

ひとつはペーパーツールとしての会社案内や商品パンフレットです。これらのいわゆる「紙もの」は、基本的かつ昔からあるツールです。

これらのラインアップがきちんと揃えられており、かつ的確で充分なレベルになっているでしょうか。会社案内や商品パンフレット、価格表など、必要な種類が準備されており、そのデザイン、コピーライト、わかりやすさ、手軽さ(或いは重厚感)などがしっかりと考えられたものになっているでしょうか。

企業の販売促進戦略を考えるとき、こういった昔からあるツールに関しても「質」を問われる時代になってきました。「とりあえずあればいいだろう。」の世界では通用しなくなりつつあります。

逆にこれらの質が悪ければ・・・例えばデザインなどに気を配っていなかったら「うわっ、パッケージがダサい!」と、中身を確かめる前に商品へのアプローチを遮断されてしまう可能性も出てきます。特に、今の若い世代や女性に関してはそういった傾向が強いのです。

デジタル媒体のホーム基地ともいえるHP(ホームページ)にしても同様です。そもそものデザインが悪ければ、一発で「ダサい会社」との判定を下されかねません。

もちろんHPの機能はそれだけではなく、アクティブに動かしているかどうか、といった条件も要求される訳ですが、とにもかくにも初めから見た目いい印象のものが設置されていなくては話になりません。 

つまり、SNSへの投稿やメディアへの出演といった活動が、「動」の販売促進戦略だとすれば、わかりやすくセンスいい会社案内や商品パンフレット、HPの最初に目に飛び込んでくるデザインなどは「静」の販売促進ツールとして重要な役割を果たすのです。

特に「動」の販売促進戦略としてのメディア活用は、瞬間的なインパクトは強いものの、その時々の一過性のものであり、それを見たり聞いたりした人の頭の中にそれほど長く残るものではありません。その点、紙ものやHPは、それぞれの手元で見たい時にじっくりと見てもらうことができます。

したがって、これらに込められる情報発信の内容とその品質が、極めて重要なものであることは間違いありません。デザインやコピーライトひとつ疎かにできない理由がここにあります。

また「静」と位置付けられる印刷物も、近年まめに更新することが求められています。というのは、情報の変遷が早く、いつまでも在庫の古いパンフレットを使い回している訳にはいかないのです。

但しこの点も、昔に比べて対応がしやすい世の中になりました。以前は印刷そのもののコストが高く、一度に刷るロット(枚数)については、その数が多いほど1枚当たりの単価は極端に割安になったものです。しかし、印刷コストが下がった今は、小ロットで刷っても昔ほどの価格差はありません。

つまり、「静」の販促ツールである紙ものについても、ずっと静かに置いておくのではなく、必要に応じて頻繁に変化或いは進化させていける時代になっているのです。一見「静」に見える印刷物なども、昔のように完全に「静」とはいかないのが現代の難しい所です。

こうやって更新された印刷物には、新たな情報発信の種(シーズ)が仕込まれているはずです。それに対する顧客の反応を見つつ、次なる販売促進戦略をまた考えていくのです。

このように様々な媒体、ツール等を通じて、「静」と「動」の使い分け、更新、書き換えといった複雑な販売促進戦略を駆使しなければならないのが、現代の経営です。

しかし、何といってもその基となるのは経営者の情報発信に対する覚悟と姿勢です。

そのベース作り(私のコンサルティングでは「隠れ企業資産」の発見と発信)に関して怠りなく取り組まれることをお勧めしてやみません。

  

企業の盛衰を決める社長のためのメディア戦略
海江田 博士

地方メディアの高度有効活用コンサルタント

株式会社メディアコネクション代表取締役

海江田 博士

執筆者のWebサイトはこちら http://mc-kaieda.com/

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