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製造を見返りに開発に協力するな!!

  商品開発 四谷剛毅 SPECIAL
四谷剛毅 SPECIAL

商品開発コンサルタント

株式会社シンプルテックプラン 代表取締役 四谷剛毅

商品開発コンサルタント。特に開発部門を持たずに売れる商品開発を実現する、独自の「デベロップレス」体制づくりに定評。いま全国の中小メーカー企業の業績躍進の新手法として、多くの企業から指導依頼が集まる注目のコンサルタント。

当コンサルタント開催セミナーがあります。

「開発は儲からない」

「これからは、製造だけをやっていては生き残れない。中小企業も自ら開発するべき」というお話をさせていただいたときの、ある経営者の方のご意見です。 

聞くと、「大手企業の要請で、タダ同然で開発に協力したが、結局、製造は他に決まって全くお金にならなかった」ということでした。 

これは、以前に書いた「顧客の内製化」と同じようなケースですが、残念ながら、大手企業と下請け企業との間では、こちらの方が、より頻繁に起こっていることです。 

こういったことが起こる要因は、いくつかありますが、一つには、大企業において開発部門と購買部門が明確に分かれている、という点があります。 

会社によっても異なりますが、大企業の内部では明確な役割分担があり、開発部門は開発に、購買部門は購買に責任を持ち、極端な場合、他のことに関心がありません。 

ですので、外注する場合、開発部門は技術開発力に優れた企業を選定しますし、購買部門はコスト・品質・供給に優れた企業を選定します。
そのため、開発部門に選ばれた、技術開発に積極的に投資し開発力に優れた企業が、コストが高くて購買部門には選ばれなかったという問題が発生します。この問題が根深いのは、大企業のそれぞれの部門が自分の責任をまっとうした結果であり、多くの場合、どちらの部門にも悪気が無い点です。したがって、この問題は繰り返し発生します。 

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さて、この問題の解決法です。

それには、一般的な方法と開発型を目指す企業が取るべき方法の二つがあります。 

まず、一般的な方法です。 

それは、製造受注が欲しくて開発に協力する場合、「必ず相手先の購買部門に事前に話を通しておくこと」です。開発に協力する時点で、受注の確約、契約が結べていることが理想ですが、少なくとも購買部門に「聞いてない」と後から言われないようにしておくことが必要です。 

ただし、この効果は限定的です。

あくまで購買部門は、コスト・品質・供給に責任を負ってますので、この責任が果たせる範囲内の協力しか得られません。 

次に開発型を目指す企業が取るべき方法です。 

それは、「開発で儲ける」方法です。 

開発への協力依頼に対しては、次の姿勢で臨むこと。

  • 開発の経験値を増やし、開発力を高める(協力依頼は、そのチャンスと捉える)
  • 対価が要求できるレベルに開発力を高め、利益を含めて開発費をきちんと請求する
  • 高めた開発力で、信用と信頼を集め、他社からの受注を増やす
  • 高めた開発力で、自社商品を開発する
  • 開発に関わる特権を活かして、自分たちにしか製造できない技術を盛り込む

何も特別なことはありません。
開発型企業では、皆さん実行していることです。
開発型企業は、開発を武器に儲けています。

「開発は、儲かる」のです。

ところが、開発型企業になれない多くの企業では、冒頭のセリフのように、「開発は儲からない」となります。 

なぜか? 

それは、「製造で儲けようとしているから」です。 

「製造で儲けようとして、開発に協力する」から儲からないのです。 

もっとストレートに言うと、
「開発が儲からない」のではなく、「製造が儲からない」のです。
 

それにもかかわらず、製造で儲けようとして、タダで開発に協力するから、儲からない結果になっています。
この意識を180度変える必要があります。
製造よりも開発に価値を置くべきです。 

製造だけで儲かるのであれば、「ファブレス企業」は、出てきません。 

「製造だけでは儲からない」

多くの製造企業は、この事実を早く受け入れる必要があります。 

ものづくりが大好きで、無くなってほしくないからこそ、是非ともわかっていただきたい重要なポイントです。 

あなたの企業は、開発で儲けていますか?
そもそも、開発で儲けようとしていますか?

 

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売れる商品開発を実現する社長の視点
四谷剛毅

商品開発コンサルタント

株式会社シンプルテックプラン代表取締役

四谷剛毅

執筆者のWebサイトはこちら http://stecplan.com/

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