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社長にとって新しい知識を得ることよりも大切なこと

  キラーサービス(特別対応の標準化) 中川洋一 SPECIAL
中川洋一 SPECIAL

キラーサービス(特別対応の標準化)コンサルタント

株式会社キラーサービス研究所 代表取締役 中川洋一

経営革新コンサルタント。特別対応を標準化することで、ライバル不在で儲かる、「特注ビジネス」づくりの専門家。倒産状態に陥った企業の経営再建から、成長企業の新規事業立ち上げまで、様々なステージにある数多くの企業を支援。イレギュラー対応を仕組みで廻して独自の市場をつくりだす画期的手法に、多くの経営者から絶大な評価を集める注目のコンサルタント。

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私が現代哲学の考え方をコンサルティングに活用しているということを経営者の方にお伝えすると、「自分も勉強したいです。初心者向けの本とかありますか?」と聞かれることがよくあります。

叩き上げの経営者にはもともと視点の高い方が多く、それゆえに歴史小説や漢文、純文学などの抽象度が高いものを読む習慣をお持ちの方も多いため、哲学の話しを聞いて興味を知的興奮を覚える方も多くいらっしゃいます。

しかし、わかりやすい哲学の入門書や名言集のようなものをいくら読んだところで知識欲が満たされるだけで、経営に役立つ思考力や発想力の向上にはつながりません。言ってみれば当たり前の話しですが、そういったやさしいものを読んでも考える必要がまったくないからです。

まして次から次へと書店に並ぶ薄っぺらいビジネス本をいくら読んでも、実際の経営に役に立つどころか、むしろ視点を下げてしまい害にしかなりません。ちょっとタイトルがひねってあって目新しさを感じたとしても、中身は過去の出版物の焼き直しのようなものばかり。こういったものでは結果が出ないからこそ永遠に新しいものが出版され続けるとも言えます。

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そもそも、経営者にとって大事なのは新しい知識やノウハウを身につけることではなく、すでに身につけてしまったものをいかに捨てることができるか、忘れることができるかということです。

業界の常識、自分の思考パターン、自社の強み(と信じているもの)、過去の成功事例…

そういった思い込み、特にことさら強く信じていることや当たり前と思っていることが、発想の枠を狭めイノベーションを阻害する要因となります。

新規事業や新商品のアイデアを出すならその業界のことをまったく知らない異業種に身を置いている人、もしくはまだビジネスをわかっていない学生の方が、常識にしばられていないため、いい案を思いつけるのではないでしょうか。

セールスやマーケティングについても同じことで、長年同じやり方でモノを売ってきて、そこそこ結果も出してきた人はなかなかそのやり方を捨てることができないものです。しかし、世の中は変わっていきますから同じやり方がずっと通用するなんてことはありません。しかも、ひとつの手法が通用する賞味期限はどんどん短くなっていっています。

皮肉なことに、真面目で向上心の強い経営者やビジネスマンほどいろんなセミナーや研修を受けたり本を読んだりして新しい知識やノウハウを仕入れようとしますが、根底にある思考の枠が業界や自社のこれまでのやり方で凝り固まっているため、競争に打ち勝つための発想が出てこない。いわば古くて重いOSの上にいろんなアプリを載せていっている状態。これではサクサク動くはずもありません。

哲学者ウィトゲンシュタインの言葉に「それを知らなかった世界を思い浮かべてみればいい」というものがありますが、実際は知識や考え方を身につけるよりもそれを忘れ去る方がはるかに難しいものです。

ではどうすれば凝り固まった思考の枠を拡げ、事業を拡大・進化させるための新しい発想を得ることができるのか。

まずインプットという点で言えば、抽象度の高い世界観に触れることが重要です。その点、現代哲学は人と世界の本質を追求する学問ですから、これはやはり最強で、これまでの常識を捨て世界を薄めて観るための一助となります。

また何かノウハウや具体策を学ぶ必要がある場合であっても、ちゃんとその全体像を把握し応用していける知識として習得することが大事ですから、そういった全体像や上位概念を説明できる、抽象度の高い講師や教材を選ぶことが大事です。

またインプット以上に向き合うべきはアウトプットです。いまだかつてない切り口で新しい事業や商品、そして売り方を考える。そもそもこれが経営者の本来の仕事なわけですが、実際は日常業務やつきあいで忙しく、きちんと思考に向き合う時間を取れていない経営者も多いです。

またこういった思考に向き合うことは簡単で楽なことではないですから、そこそこ事業がうまくいっているときは多くの人はやりたがりません。では事業が苦しくなったら考えるかというと、その時点ではそんな精神的な余裕はありませんからますます考えられなくなります。

つまり、事業がまだうまくいっているうちに次なる一手をじっくり考え実践していけば、ライバル企業に大きく差をつけることにつながります。

また、そのアウトプットが常識にしばられたものになっていないかどうかを、第3者からフィードバックを受けることも大切です。ただしこの相手は自分よりも見えている人、視点の高い人でないと意味がないですから、相手を選ぶ必要があります。

当社のコンサルティングにおいても、まさにこの『思考法のインプット⇒事業アイデアのアウトプット⇒フィードバック』のサイクルを回しながら進め、儲かる事業を構築していきます。

時代の変化が激しく、価値観もこれまでになく多様化する今、すぐに陳腐化する具体策を追いかけてもすぐにすたれます。インプットとアウトプットの質を上げ、常識という枠から抜け出し、自らイノベーションを生み出せる体質をつくっていきましょう。

 

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儲かるキラーサービスを つくる社長の視点
中川洋一

キラーサービス(特別対応の標準化)コンサルタント

株式会社キラーサービス研究所代表取締役

中川洋一

執筆者のWebサイトはこちら http://ksli.co.jp/

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