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社長の抽象度の高さが会社の成長を決める

  キラーサービス(特別対応の標準化) 中川洋一 SPECIAL
中川洋一 SPECIAL

キラーサービス(特別対応の標準化)コンサルタント

株式会社キラーサービス研究所 代表取締役 中川洋一

経営革新コンサルタント。特別対応を標準化することで、ライバル不在で儲かる、「特注ビジネス」づくりの専門家。倒産状態に陥った企業の経営再建から、成長企業の新規事業立ち上げまで、様々なステージにある数多くの企業を支援。イレギュラー対応を仕組みで廻して独自の市場をつくりだす画期的手法に、多くの経営者から絶大な評価を集める注目のコンサルタント。

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社長の話を少し聞いただけで、その会社の状態はおおよそ想像がつきます。話の内容そのものよりも、社長が語る文章は何を主語にしているかを見れば、その社長の意識がどこに向いているか判断がつくからです。

うまくいっている会社の社長が語る文章は、顧客や競合、またはその業界に関する言葉が主語に来ることが多いものです。つまり意識が「社外」を向いています。

一方で、うまくいっていない会社の社長が語る文章は、社員の名前や社内で起こった個々の問題についてなどが主語にきます。社長の意識が「社内」の問題に引っ張られているということです。

経営とは「人を通して事を成すこと」と言われるように、事業の目的を実現するために社員に動いてもらわないといけませんから、もちろん社内の問題に対処することは必要です。しかし、会社のトップである社長の意識が社内にばかり向かっていては、社員の意識もどんどん内向きになり視点は下がり、問題がなくなることはありません。

自社のあり方は自社だけでは決められません。まずマーケットという全体(構造)があって、その関係性の中で自社(個)のあり方も振り分けられる。意識を外に向けて事業の目的に立ち返れば、自分たちがやるべきことも見えてきますし、いま問題と思っていることも実はまったく大したことではなかったりします。

しかしながら、現場で実務に追われている社員の立場で、市場という構造を見抜き自社の方向性を考えるということは非常にハードルが高い。これはやはり社長の仕事です。だからこそ社長は視点を上げる必要があります。社長が高い視点から自社の戦略(全体)を示し、社員はそれをもとに戦術(部分)を立案・実行するという垂直の流れをつくることです。

抽象と具体という観点で言えば、社長が自身の抽象度を高めることで、社員の視点も必然的に上がっていきますし、社員が社長の発信する抽象度の高い世界観や考え方を実務レベルにまで具体化していく中でものすごく力がついていきます。

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私は常々社員研修は必要ないとお伝えしている理由の一つもこの点にあります。具体的な(=抽象度の低い)知識を社員がいくら身につけても、それがそのまま実際の経営現場に当てはまることはほとんどありません。具体的なものは理解しやすいですが、抜け漏れが多く価値は低い。そしてそういった一般的なノウハウばかりに触れていても思考力や応用力は低下する一方です。

社員を集中して鍛えたいなら、例えばこんな方法があります。管理職を集めて、例えばこんな質問をしてみる。

「わが社が他社と圧倒的に差別化して儲けるためには、どんな強みを持てばいいか?」

これを議論し1時間で考えをまとめて報告せよと。

思考力が鍛えられていないうちは、答えだけの唐突な発表になるかもしれません。しかし大事なのはその「答え」よりも「どう考えたか」ですから、彼らに対して役員から質問をさせます。

なぜその答えが最良と考えたのか?
 その強みで優位性を築ける根拠は?
 他にどんな選択肢があり、それらはなぜ駄目なのか?
 競合はどんな反応を示してくる?

こういった質問をさせたり、部下にフィードバックさせたりすることで役員レベルも鍛えることができます。

弊社のコンサルティングでは「独自の強みとなるサービス構築」と「その仕組み化」に取り組んでいきますが、どちらも抽象思考力が必要となります。そのために様々な思考法やフレームワークをお伝えし、強みをつくり続ける力を身につけていただいています。

釈迦に説法となりますが、経営の世界に決まった答えなどありません。答えは自分でつくり、そしてそれが正解となるよう仕組みを廻していかねばなりません。

そのためにも社長は抽象度を上げ、社員にも抽象と具体の行き来に向き合わせていくことが必要です。それが最高の社員教育になります。

高い視点から業界を俯瞰し、自社のあり方を示していきましょう。

 

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儲かるキラーサービスを つくる社長の視点
中川洋一

キラーサービス(特別対応の標準化)コンサルタント

株式会社キラーサービス研究所代表取締役

中川洋一

執筆者のWebサイトはこちら http://ksli.co.jp/

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