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ブラックアウトから読み解く変化の予兆

SPECIAL

商品開発コンサルタント

株式会社シンプルテックプラン

代表取締役 

商品開発コンサルタント。特に開発部門を持たずに売れる商品開発を実現する、独自の「デベロップレス」体制づくりに定評。いま全国の中小メーカー企業の業績躍進の新手法として、多くの企業から指導依頼が集まる注目のコンサルタント。

これまでの常識や やり方が通用しなくなった時。意識を変え、やり方を変えなければならない時。経営において、この変えなければならない時を捉えることは極めて重要なことです。

この「時」を逃すと、大変な危機を迎えたり、あるいは、千載一隅のチャンスを逃したりするためです。

そして、この「時」の到来を教えてくれる、ある現象があります。当社では、この現象に注意を払うように日頃から指導先にアドバイスしています。そして、実際に起こったときには、関係する指導先に知らせるようにしています。

その現象とは、事件や社会現象です。

世の中の様々な事件や社会現象の中には、これまでのやり方を改良しながら何とか継続してきたものの、だんだんと通用しなくなり遂に限界に達した時に、象徴的に起こる事件や社会現象があります。これをしっかり捉えることです。

人やその集合体である会社や社会は、どうしてもこれまでのやり方を踏襲します。何か変わらないといけない状況になっても、何とかこれまでのやり方を改良し工夫して対応しようとします。

最初の内は、これが効果を発揮します。ところが、環境の変化があまりにも大きい場合、やがて従来のやり方の延長線上では限界に達します。そして、関係する企業や社会全体が限界に達した時、象徴的に現れるのが、事件や社会現象です。

例えば、自動車の世界では、しばらく前に起こった燃費不正や排ガス不正の「事件」です。これらの事件で露見していたのは、実は、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの限界でした。もはや、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンでは、社会が求める環境水準に対応できない、限界に達したことを、これらの事件は、私達に教えてくれていたのです。正に戦略転換の「時」でした。

このことに直ぐに気づいた企業は、いち早くエンジンに頼らない戦略へ舵を切り事業を展開しています。気づけなかった企業は、すっかり乗り遅れ、変化に取り残されてしまっています。

こういった事件から「時」を読み取ることが難しいのは、事件の表面だけを見てもほとんどわからない、ということです。エンジンの限界ときも、単なる一部のルール違反といった表面的な捉え方をしてしまった企業は、「時」を逃してしまっています。

何か事件や社会現象が起こった時、この事件が起こった背景、それが意味すること、を深く考えることが重要です。深く考える癖がついてくると、変化の予兆として出現した事件が、身の回りに驚くほどたくさんあることに気づくはずです。

例えば、先週起こった大規模なブラックアウト。様々な限界と、これから起こる変化を示してくれています。そして、その変化は、広範囲の業界に影響します。決して、頭から「自社には関係ない」と決めつけないことが大切です。

一見、自社とは全く関係の無さそうな ノーマークの事件こそ、自社の事業をひっくり返す威力を持っている。後から、あの「時」動いていれば・・・と後悔しても「時」は戻ってきません。

今回の事件、御社には影響しませんか?

最近、御社の周辺で何か気になる事件は起こっていませんか?

 

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