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AIとの分業による効率化とコストダウン

SPECIAL

知財・ライセンスの収益化コンサルタント

株式会社 IPMaaCurie(アイピーマーキュリー)

代表取締役 

知的財産、マーケティング、マネジメント…を融合し、ライセンスによる収益を恒常的に得る仕組を創るコンサルタント。「見えない有益資産」である知的財産を見える化し、将来、億単位の収益向上に繋がる新たな収益力を引き出す独自の仕組みづくりに定評がある。

「後藤さん、非常に丁寧な説明をしていただき、有難うございました。確認してみます。見積については現在本部で確認中ですので、承認され次第連絡いたします」

これは、あるお客様から頂いた仕事に対し、内容の説明をさせていただいたところ、そのお客様から頂いたコメントです。

案件自体は、新規の特許出願の案件ですが、それに付随してこの会社の事業と関連性の高い他社特許を発見し、その審査経過を確認する方法を知りたいということでアドバイスを差し上げました。

また、別の顧客からは特許出願の見積について「少し高い。社内で検討する」との返事をいただくこともありました。

こう書くと、「特許の価格の話か?」と思われるかも知れませんが、書きたいことはそういうことではありません。

先週、AIと人間の業務について書きましたが、上記のような複数の会社とのやり取りを通じてAIについて考える機会がありました。

それは、「特許出願の業務の効率化とコストダウンを考えるときに、AIを利用できないか?」ということです。

現在、特許出願の明細書は弁理士がその専門性を生かして書いています。

しかし、今や日本を始め全世界に世界の特許の明細書のデータベースがあり、AIの学習能力を使えば、新しい発明に対する明細書を自動作成できてしまうのではないか?
ということです。

実際、米国のある会社でソフトウェア関連発明の明細書と図面をAIで自動作成するシステムを開発しています。

明細書作成の報酬は作成者の人件費ですから、書類作成を自動でできれば、当然コストは下がります。

その場合、私たちがやることは何か?

それは、お客様とのコミュニケーションと、アドバイスです。発明の内容をヒアリングし、発掘すること、お客様の悩みを聴いてそれに対する選択肢を用意すること。

これは、まだAIにはできない領域かと思います。

AIに任せて効率化とコストダウンができることと、人間にしかできないこと。

改めて、考えてみるべきかと思います。

 

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