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“稼ぐ力”を最大化する逆算思考法

  商品リニューアル 古崎千穂 SPECIAL
古崎千穂 SPECIAL

商品リニューアルコンサルタント

りぼんコンサルティング 代表 古崎千穂

商品リニューアルに特化した専門コンサルタント。「商品リニューアルこそ、中小企業にとって真の経営戦略である」という信念のもと、商品の「蘇らせ」「再活性化」「新展開」…など、事業戦略にまで高める独自の手法に、多くの経営者から注目を集める第一人者。常にマーケティング目線によって描きだされるリニューアル戦略は、ユニークかつ唯一無二の価値を提供することで定評。1969 年生まれ、日本大学芸術学部文芸学科卒。

どんなに時代が変わっても、失くしたくない一番大切なものを教えてください。御社にとって、経営者であるあなたにとって。令和時代になって、いまのポジションから視えている未来はどんな世界でしょうか。ワクワクする気持ちでいっぱいでしょうか。反対に不安でいっぱいでしょうか。期待と不安、相反する両極で揺らいでおられるかもしれません。

コンサルティングの現場では、今でも「ITが苦手」または「自分はしない」とおっしゃる社長がいらっしゃいますし、ネット環境が整っていない事業所や、電話とファクシミリで受発注している会社も珍しくありません。システムが整っていたとしても、SNSなどを活用したPRが苦手であったり、お客様とのコミュニケーションに活用できていない会社もあります。

わたくしどもがお伝えしたいのは「できる・できない」「技術がある・ない」といったことはどうでもよい、ということです。問題の本質は「いったい社長はどこをみているの?」ということです。システムを整える、仕組みをつくる、といったことは案外簡単なことです。今の時代、こうしたことがラク・時短・コスパで整えられるようになっています。問題は「なんのためにやっているのか」を真剣にお考えになっているか、ということです。

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今わたしたちは、第4次産業革命の真只中でビジネスをしています。アナログ的なコミュニケーションを残しつつ、時代はディジタル社会へ大きく舵をきっています。こうした変化の時代には、消え失せる仕事と新しく生まれる仕事があります。1837年に高級馬具メーカーとしてアトリエを構えたエルメス社がその66年後、米国フォード社の台頭で自動車時代の到来を予見し、女性の皮革製造にリニューアルしています。エルメス社の変化戦略を知る時、ひるがえって、自社も同じ岐路に立たされていると実感していますか、ということです。

目を閉じて想像してみてください。今から60年後の未来、ある一冊の本があります。年表には2020年あたりに「第4次産業革命」とマークしてあります。そこには「この産業革命によって〇〇産業が衰退していった」と記されています。自社はその時、エルメス社になっているのか。それとも〇〇産業と括られ、消え失せてしまっているのか。このターニングポイントが「今」なのです。

再び、現代に戻りましょう。2019年後半、この大きな時代の変わり目に生活者であるお客様たちはどんな暮らしをしているのでしょうか。「戦後70年経って、ぼくらが現役だった頃とは世の中がガラリと変わってしまった・・・」。このセリフは80代半ばの友人の言葉です。愚痴のように聞こえますが、実際には日々精力的です。

高度な手術によって新しいレンズを眼の中に入れ、高性能補聴器で聴覚を補い、最新の歯科技術を受けて食を楽しんでいます。80代半ば、人生の大ベテランです。「これで良い。」と悟ったり、「足るを知る」かと想像していましたが、真逆です。視る、聴く、食べる、触る、嗅ぐ、という五感の「不満」や「不快」に一喜一憂し、老化現象と格闘したり悩んだり悲しんだり、人間臭い感情むき出しです。

ディジタル社会では、さまざまなビジネスから吸い上げられた膨大なデータが、わたしたちの課題を解決してゆくでしょう。これを産業全体のディジタルトランスフォーメーション(DX)と呼ばれています。経済産業省が発表したレポートに「2025年の崖」というワードがあります。簡単に言えば、この第4次産業革命の真只中において、日本の中小企業が「ディジタル社会の敗者」となる歴史的転換点を表現したものです。今現在の街をみていれば、その予兆は十分に感じとることができます。

今日も街が生まれ変わっています。かつてデパートができ、スーパーマーケットが生まれ、商店街が小さくなったように。かつてインターネットが普及して、本屋さんや文房具屋さんがなくなったように。自宅でプロの料理を食べる夢も叶い、家に居ながら医療を受けたり、教育を受けることもできるようになりました。

まだまだお客様の欲望は、新しいパラダイムの中で拡張していきます。新しい時代の顧客の不満や不安は何でしょうか。時代が変わっても失くしたくない、御社にとって一番大切なものは何でしょうか。未来、この世に御社が存在している「価値」を言葉にしてください。その価値とはお客様が感じる価値です。

もうすぐ大きな嵐がやってきます。基盤となるヴィジョンを今一度点検しましょう。出航の前に、今一度未来から逆算した羅針盤を手にしてください。エルメス社は馬具メーカーから女性向け皮革製造へリニューアルを果たしました。御社は新しい産業革命の只中で、生きる残るか、消え失せるかの局面に立たされています。ものすごいスピードで未来がやってきます。できない理由、やらない理由を口にする時間さえもったいない真剣勝負の時、立ち止まってはなりません。果敢に進むべき時です。

 

【社長直轄】商品リニューアルの着眼点
古崎千穂

商品リニューアルコンサルタント

りぼんコンサルティング代表

古崎千穂

執筆者のWebサイトはこちら https://rbnc.jp/

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