1社依存の功罪

知財・ライセンスの収益化コンサルタント
株式会社 IPMaaCurie(アイピーマーキュリー) 代表取締役 後藤昌彦
知的財産、マーケティング、マネジメント…を融合し、ライセンスによる収益を恒常的に得る仕組を創るコンサルタント。「見えない有益資産」である知的財産を見える化し、将来、億単位の収益向上に繋がる新たな収益力を引き出す独自の仕組みづくりに定評がある。

「後藤さん、以前に当社の評価をいただき、有難うございました。あの評価書に
書かれていたことを当社の課題として現在も取り組んでいます。今は、特定の会社の依存度が80%から60%になっているんです。」
これは、先日参加したフォーラムの懇親会で、偶然出会った会社の社長とお話させていいただいた中での社長のお言葉です。
この会社は、非常に社員の育成に力を注いでおられ、また社長ご自身がとても勉強熱心で、かつ将来の自社のビジョンも明確であり、戦略を着実に実行されています。
私が評価をさせていただいた会社ではトップクラスの優良企業であると考えている会社でした。
冒頭の社長のお言葉は、現在1社に依存している体質から脱却することを念頭に置かれてのご発言でした。
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私個人的には、1社依存体質には功罪があり、一概に悪いとはいえないと考えています。
その1社が経営が安定しており、かつその会社との強固な信頼関係を構築できていれば安定した売り上げと利益が得られるというのが「功」。
その1社の経営が不振であったり、その1社から突然取引を停止されたりすると対応ができないというのが「罪」ですね。
ただ、依存率が80%という状態は高すぎるので、60%にまで依存率を下げ、他社からの受注も増やすというのは間違っていないと思います。
要は、上の功罪を把握してどうバランスをとるかを決めるというのが、経営者の役割です。
1社依存の状況が自社にとって果たして「功」が高いのか、「罪」が高いのか。
比較検討してみてください。
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