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よーいドン、の声がかかるとき

SPECIAL

環境戦略コンサルタント

合同会社オフィス西田

チーフコンサルタント 

環境戦略アドバイザー。数々の多国間環境条約や、国連が提唱する2030年のための持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)を参照しながら、サーキュラーエコノミーなど企業として取るべき環境戦略や、環境対策を通じた長期収益構造の改善などをアドバイスしている。

先月26日の臨時国会における菅首相の「2050年温暖化ガスゼロ宣言」は、各所で驚きと期待感を以て受け止められています。本当にできるのか?という声も少なくありませんが、むしろ「首相がコミットしたのだからやるっきゃない」というトーンで受け止めている向きの方が多いように感じています。

「西田先生、首相の宣言は衝撃的でした。これがきっかけとなってビジネス機会が増えてゆくのでしょう。」そんな風に語ってくれた社長がいます。また、それまでは複合的な資源循環をいかに社会実装させるかで四苦八苦していたのに、首相の宣言の後で「再生材を商品化するうえでの付加価値アップに向けて、今後は優れたデザイン力を取り入れて行きたい」というアイディアをぶつけてくれた社長もいます。

いずれも、このタイミングで号令がかかると確信していたわけではないかもしれませんが、いざそうなったとき実にしなやかなスタートが切れる状態にある会社です。「トップが明快に意思決定することで、組織は予め組み込まれた仕組みで動き出す」。この原則は、それが霞が関の官僚組織でも、地方の一中小企業でもさほど変わるところはありません。では何が違うかと言えば、「予め組み込まれた仕組み」以上のことはやりたくてもできない、という点に尽きるのです。

反対に同じ状況に接しても、全く何も決められずに時間ばかりを浪費している例があります。仕組みが用意されていないところで課題を与えられても、担当者は何もできないのです。それは担当者の罪ではありません。端的に言えば社長の罪でしかないのですが、それが不問に付されたり、「他も皆似たようなものだから」で看過されている事例もまた、山ほどあるのです。「他はみなさん、やってますよ。」そう言われなければ動けない、そんなタイプの会社です。

そうやって機会を逃し、果ては会社の未来を自らの手で放棄する。誰だってそんな会社にはしたくないはず・・なのですが、今現実にそうなっていることを誰も咎め建てしてくれないのが社長という立場の恐ろしい特徴だったりします。厳しいことに、経営責任に言い逃れは許されないので、後になって対応遅れのツケは確実に支払われなくてはいけないことになるのです。

皆さんの会社は、しなやかなスタートが切れるよう、常に心の準備をしているタイプですか?それとも他の例を気にしながら、時間ばかりを浪費するタイプでしょうか?前者は機会を得ることができ、後者は危機を招きます。文字にするとさほど違わないかもしれませんが、その差が絶対的なものであることを感じ取れる感性にこそ、チャンスの女神は微笑みかけるのだということを、努々お忘れなく。

 

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