先行者圧勝モデルの作り方 | 日本コンサルティング推進機構

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先行者圧勝モデルの作り方

SPECIAL

環境戦略コンサルタント

合同会社オフィス西田

チーフコンサルタント 

環境戦略アドバイザー。数々の多国間環境条約や、国連が提唱する2030年のための持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)を参照しながら、サーキュラーエコノミーなど企業として取るべき環境戦略や、環境対策を通じた長期収益構造の改善などをアドバイスしている。

先日、都内で開催された「コンサルEXPO2020」に参加する機会がありました。二日間にわたり、主にオンラインでセミナーや個別相談に対応させていただいたのですが、そこで紹介したのが「SDGsによる先行者圧勝ビジネスモデル」でした。 

今日は「SDGsを導入することでどうやって先行者圧勝モデルを形成できるのか?」についてその一端をご紹介したいと思います。一言で「導入する」と言いましたが、そもそもSDGsには17のゴールと、それを細かくブレークダウンした169ものターゲットがあります。さらには付随した232ものインジケーターと呼ばれる数値目標がついており、それぞれに国や自治体など、公的な立場で追求されるべき変数が記載されています。一体そんなものをどうやって経営に取り込めばよいというのでしょうか? 

私が提案しているのは、対象とするゴールやターゲットについて、自社の強み・弱み・機会・脅威を照らし合わせ、何ができるか、何をすべきかを可視化するためのマトリックスを作成するという手法です。タテ軸にゴールやターゲット、ヨコ軸に強みや弱み、機会や脅威を取って、クロスするセルに自社の状態を書き込んでゆけばおのずと導入後の姿が現れる、という仕組みになっています(名前はまだないので、とりあえず「西田マトリックス」と呼んでいます)。 

すべて書き込んだ段階で、それらと各ターゲットを再照合し、本当にSDGsを満足しているかをチェックすれば完璧です。社会善への貢献は、そのままでもマーケティング上の強みとして使えますし、さらにはオープンイノベーションによるパートナー探しを加速する共通言語の役割を果たしてくれます。加えて、特に若手人材のやる気につながる要素が強く、新人採用の面でもプラスの効果が期待できます。 

真面目な取り組みの積み重ねを求めるSDGsが怖いのは、実施している会社とそうでない会社の差が経過した時間の分だけ開いて行き、ついに後発では決して逆転できない差になってしまうというところにあります。つまりもしもSDGsで勝とうと思うなら、どんなことをしても先行者のポジションを占めるしかない、ということです。 

すでに複数の導入成功事例が出ています。時あたかも、プラスチックリサイクルが義務化され、政府が2050年までにCO2排出ネットゼロを宣言するというニュースが新聞を賑わしました。競合に後れを取ることなく、置き去りにするくらいの覚悟で先行者圧勝型ビジネスモデルを確立してください。今が取り組むチャンス!なのですから。

 

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