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SPECIAL

社内独立店開コンサルタント

株式会社ストアブレインコンサルティング

代表取締役 

経営コンサルタント。アパレル、小売、飲食チェーン指導などに強みを持ち、店長再生から店舗最盛へとつなげていく独自の「社内独立店開」手法を指導する専門家。
自らは店舗を持たない「販売・運営」に特化した経営スタイルに、多くの異業種経営者、店長が注目。路面店から百貨店、都心型SC、郊外型ショッピングモール…など、多様なチャネルで成果を上げ、店舗の強みを引き出す天才と称されている。

私はコンサルタントとしての仕事の他、アパレル店の経営も行っています。先日、久しぶりに百貨店の店舗にスタッフとして立ちました。年明け直後だったのですが、コロナの影響もあってか、お客様の姿はまばらで、すでに「暇な平日」といった様相を呈していました。通常であれば、1月は各店セール真っただ中で、まだまだお客様が集中している時期です。目に見える「少なさ」に今後の厳しさを予見せざるを得ませんでした。

ついでに繁華街を歩いてみるとやはり例年よりは少ない印象で、業種業態問わず店舗に入っているお客様もまばらです。コロナ禍の最中とはいえ、このまま数か月同様の状況が続けば、文字通りの「地獄絵図」になるのは間違いないでしょう。これは別に煽っているのではなく、同様の状況が「続けば」多くの店舗が廃業や倒産の憂き目に遭うのは避けられない事実なのです。

もちろんコロナ禍において、逆に業績を上げている企業も存在します。ECやシステム開発などIT・ネット系企業はもとより、巣ごもり消費への転換でスーパーやホームセンター、家電、ゲーム系企業などは、程度に差はあれ基本的には業績が伸長傾向にあります。

さまざまな状況で混沌としている中、いわゆる店舗ビジネス、特にリアルで展開する小売・飲食・サービス店舗は、人の移動、あるいは営業時間や収容人数が制限されていることから、大半が大苦戦を強いられている状況です。私が今回見て回った繁華街は当然リアル店舗の集まりであり、私のいる地域だけでなく、全国どの繁華街でも例外なく大きなダメージを受けているのは想像に難くありません。

結局何が言いたいのかと言うと、1年ダラダラと続いたコロナ禍(騒動)により、個別店舗、企業が自助努力でどうにかなるフェーズは通り越してしまったということです。

ミクロで見れば、ECやテイクアウト、デリバリー等の新規施策の導入でこれまで以上の業績をたたき出している店舗はあるでしょう。しかしそれはほんの一部であり、すべての店舗が同様にうまくいくわけではありません。だからといってやるべきことをおざなりしていいという話ではなく、どんなに頑張ってもそこにお客様がいなければ商売として立ち行かないという根本的な話です。

コロナの影響があとどれくらい続くのかはわかりませんが、少なくともあと1年は戻らないと思っていたほうがいいでしょう。現在、店舗経営者の皆さんにとって重要な「決断」の時期にきています。手持ちのキャッシュや借入を使って、コロナ禍を脱するまでの期間を耐え忍ぶのか。そもそも無理して耐えてまで続けるべき事業なのか。続けた先に事業が伸びる要素はあるのか。既存事業を畳んで新規事業を立ち上げるのか。廃業して転職するのか。事業承継してアーリーリタイヤするのか。

経営者の仕事は決断することであり、よりよい決断をするには周囲の状況を把握し、選択肢を多く持ち、可能性を広げておくことが肝要です。そして私が考える、決断に際し最も重要なことはその「早さ」です。遅くなればなるほど選択肢は減り、状況は悪化します。焦りすぎは禁物ですが、決断の先延ばしは経営者にとって最もしてはならない「罪」です。

経営者の皆さん。現実を見据え、より早い決断をしてください。焦って間違ったらどうしよう? 後悔したくない? 大丈夫です。そもそも決断に正解などありません。自身が下した決断を正解にする。これが真の経営者だと私は思います。

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