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事業拡大には逆算でスケジュールを確保すべし!

SPECIAL

銀行活用で新規開拓コンサルタント

株式会社結コンサルティング

代表取締役 

銀行活用で新規開拓の仕組みづくりを行うスペシャリスト。31年間の銀行員経験で、法人4,000社以上を担当、審査部担当者としての企業審査は1,000社超の実績を誇る金融のプロフェショナル。
売上が倍増した雑貨メーカー、バックメーカー、新事業を立ち上げた化粧品メーカー、更には海外進出に成功した事例など、累計で100社以上の会社を成功に導いた実績を持つ。

「申し訳ありません。今回のセミナー申し込みをキャンセルさせてください。今回は何が何でもセミナーを受講させていただくつもりだったのですが、現場が忙しくなり、人手も足りず、(経営者である)私が現場に行かなくてはならなくなってしまいました。頑張って時間を確保しようとしても、なかなか時間が確保できません。どうしたらいいでしょうか?」──3年前に建設業界関連で独立された経営者の方からのご相談です。

ご存知のように、建設業界では「建築コストの高騰」「若者の業界離れ」「異業種間競争の拡大」などで厳しい状況が続いています。

エネルギー価格の高騰や円安だけでなく、世界経済が急速に回復してきていることから、需給が逼迫したため建設資材などの価格が高騰しており、木材や鋼材価格の高騰は、「ウッドショック」や「アイアンショック」と呼ばれています。

原材料の高騰に伴い、建設資材価格の変化を示す「建設工事費デフレーター」などは大幅に上昇しているものの、新しく工事着工した工事単価は横ばいにとどまっており、価格転化ができずに企業がコスト増加分を負担しているのが現状です。

このため、先ほどの経営者の方のように、「いつまでたっても現場に出せざるを得ない」状況に置かれている方が多くなっています。

今回のセミナーの申し込みも、前もってスケジュールを調整されていたにもかかわらず、元請けからの要請を断りきれずにキャンセルとなったものです。

この経営者の方が、「一人親方」であれば仕方ないのですが、従業員を雇っている親方ですので、経営者としてご自身の時間管理はきちんとしていただきたいのですが・・・

他の業界の経営者の方でも、同じようにプレイヤーをしなければならない悩みを抱えている方はたくさんいらっしゃいます。

理想と現実はなかなかギャップがありますので、仕方ない部分もあるのですが、歯を食いしばって現実を理想に近づけようとするか否かで、今回のご相談であれば元請けからの要請を断ってでもセミナーに参加するか否かで、経営者として目指している経営形態にすることができるか否かが決まるのです。

おそらく、このままでは次回以降のセミナーも同様に直前でのキャンセルになることが想定されます。せっかく、経営者としてやらなければならないことは何なのか?について熟考して、これまでのビジネスモデルとは異なるアプローチを発見するためにセミナー参加を決定されたのですから、万難を廃してご参加いただきたい。そうすることで、「儲かるビジネスモデル」への足がかりにすることができるはずなのです。

以前のコラムでもお伝えしましたが、経営者である以上「儲かるビジネスモデル」を構築しなければ事業は拡大しないのです。いくら馬車馬のように働いたとしても、経営者としてやるべき仕事ではなく、人員不足のために従業員でもできる仕事を経営者がやっているのでは、非常にもったいないですし、何のために独立されたのかがわからなくなってしまいます。

独立前までは○○建設の優秀な従業員としてご活躍されていたので、独立後もこれまで取引のあった元請けだけでなく、それ以外の元請けからも受注できるようになったものの、実際にやっている仕事は○○建設の優秀な従業員のときと同じでは何のために独立したのか・・・

リスクを承知で独立されたのですから、経営者の意地で「儲かるビジネスモデル」を構築していただきたい。何よりも、経営者としてご自身の時間管理をきちんとして、経営者として考えるための時間をつくらないことには、「儲かるビジネスモデル」の構築は絶対にできません。

どんなことがあろうとも、「儲かるビジネスモデル」を構築するために、経営者として考える時間を捻り出さなければならないのです。

経営者であろうと、従業員であろうと、老若男女・国籍を問わず、時間だけは万人に平等です。

1年は365日、1日は24時間、1時間は60分、1年は525,600時間しかありません。

人生100年時代で考えると、生まれてから36,500日、52,560,000時間で人生を終えるのです。

経営者として会社の成長を考える際には、5年(1,825日)から10年(3,650日)くらいの長期的な視点で、5年後(または10年後)にどのような会社にしたいのか未来像を明確にした上で、経営計画をたてるのです。そして、経営計画は経営者だけがつくれる・つくるべきものであり、間違っても従業員などにやらせてはいけません。

以前のコラム(第58話:経営者なら、儲かるビジネスモデルを構築すべし!)でもお伝えしていますが、経営計画書の策定は非常に大変で時間がかかる経営者の仕事です。日々の仕事に追われて、経営理念、目指したい会社の未来像、経営計画、実施計画、計数計画はどうするのかを全く決めていないとすれば、経営者失格の烙印を押されても文句は言えません。

敢えて意識しなければ、日々の業務に忙殺されて、経営者としての本業でやるべき経営計画書の策定ができないことさえも忘れ去られてしまうのです。

今回のコラムのテーマにもしましたが、「事業拡大には逆算でスケジュールを確保」してきちんとした準備をしましょう。あなたが経営者として5年後(または10年後)に目指すゴール(=どのような会社にしたいのか未来像)を明確にして、その未来像に到達するために足りない項目をいつまでにどう対応するのかを経営計画書に落とし込んでください。

必要なものを洗い出し、それぞれの項目についていつまでに実装するのかを工程管理表で一覧できるようにするのです。経営計画書の策定については、非常に労力がかかりますので、別途、集中セミナーの開催も予定しています(メールマガジンにてご案内します)。

中小企業が生き残るためには、「高価格・高級品で勝負すること」と、「一つの業界のみで勝負するのではなく、現在の技術を活用して複数の業界にまたがる商品・サービスを展開する」視点が不可欠ですので、ご留意の上で策定してください。

あなたは経営者として、どのようなスケジュールを逆算で確保することにより、事業拡大を目指しますか?

 

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