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商品開発力のある会社になるちょっと変わった方法

SPECIAL

商品リニューアルコンサルタント

株式会社りぼんコンサルティング

代表取締役 

商品リニューアルに特化した専門コンサルタント。「商品リニューアルこそ、中小企業にとって真の経営戦略である」という信念のもと、商品の「蘇らせ」「再活性化」「新展開」…など、事業戦略にまで高める独自の手法に、多くの経営者から注目を集める第一人者。常にマーケティング目線によって描きだされるリニューアル戦略は、ユニークかつ唯一無二の価値を提供することで定評。1969 年生まれ、日本大学芸術学部文芸学科卒。

「先細りするマーケットで、自社の得意を生かした新商品をつくりたい。でもそのやり方がわからない」「いろいろ考えるがカタチにならない」「まったくイメージがわいてこない…」。

商品開発に注力したいが、今ひとつ気持ちが上がらない、と足踏みしていませんか? 商品づくりで立ち止まっているあなたに向けて、今日は商品づくりの「入口」について極めて大切な考え方をお伝えします。

今年に入って増えているのが、混迷する外部環境において「コザキ先生、今〇〇〇〇という商品を作ってみたいのですが、売れると思いますか?」という相談です。この問いに対する解は極めてシンプルです。

動機はなんでもいい。売れるか売れないかは「商品力」に尽きます。お客さまが価値を感じて満足すれば、商品は売れます。商品力がなければ、1回目は買ってくれても、リピートはしません。モノのあふれる時代、原因を見つけて改善しなければなりません。

すごくいい商品なのに売れない。一定の評価がありながら、売れない。商品力があって売れない場合は、お客さまに「伝えていない」「伝わっていない」、そもそもお客さまを「育てていない」「市場をつくっていない」ことがほとんどです。これも、ひとつずつ実践してゆくことで改善を図ってゆきます。

一番問題なのが「商品つくりたい」「何か打ち手を」と思っているのに、自社商品やサービスに対して「まったくイメージが浮かんでこない」という状況です。

もしあなたが、新商品、新サービスについて頭の中で「イメージが浮かばない」というのならば、自身の「好奇心」が枯渇しているのです。商品のことも市場のこともお客さまのこと人間のことに「興味がない」のではありませんか?

好奇心がなければ、対象について「知りたい」と思いません。知らなければ「考えよう」が生まれません。すると心が空っぽになります。そして、「知らなくて平気」でいられるようになります。まわりの誰も指摘しません。果たして「無関心の精神」が病巣となって、心と頭を貧しくしていきます。

好奇心不足による「思考停止」「視野狭窄」は企業の血を吸うモンスターです。冒頭のような状況は、注意を促す黄色信号で、すでに赤へと変わる点滅状態です。知らないことを恥じている場合ではありません。知らないことは「伸び代」です。

商品開発の入口は「好奇心」です。商品づくりとは「好奇心」が全てです。社長が好奇心をもって企業風土として「好奇心を育てる」会社は、「好奇心」の芽が出る土壌づくりをしています。全員がアイデアマンになる必要はなく、一人一人が有機的につながりながら、アイデアをカタチできる仕組みづくりにこだわります。

あるメーカーでは、社内に「ブックカフェ」をつくりました。本棚のあるカフェという意味ですが、設備は従来あったものを活用しました。室内の壁3面を「ホワイトボード」にしました。ミーティングしていた社員たちが、笑顔で「コレがあるから、思わず描くというか、書きたくなりますね。社長の戦略にはまりました! 」と、話してくれました。本棚には一般書籍だけでなく、写真集、雑誌、漫画が並んでいます。

経営者自身が“好奇心”という神様に出会い、好奇心がいかに商品開発に大事かを、身体を通して知っている社長であれば、「場づくり」に投資します。食べたり、しゃべったり、考えたり、会議をしたり、作業をしたりできる共通の「場」、人が集う「場づくり」の意味を知っています。企業によっては「生きもの」を飼うユニークな会社もあります。

好奇心とは、こりかたまった「自分」や「自社」から一歩外に連れ出す魔法です。思い込みや常識、枠から解放させる不思議な力です。その「好奇心」に、会社にいながらアクセスできる環境づくりをすることによって、粛々と「商品力」の基盤をつくっていくのです。

もしも、あなたが、自社の商品開発力を高めたい、と考えているのならば、ご自身の「好奇心」の扉をあけましょう。具体的には、業界の古くて濃い人間関係を捨てましょう。手垢だらけの業界常識を、頭の中でリセットしてください。あなたが経営者としてインストールするのは、「子供心」すなわち「センスオブワンダー」です。

まったく違うジャンルの仕事をしている人、素人、さまざまな人たちと付き合ってください。テレビ、ラジオ、SNS、すべてが教材です。出会う人すべてがあなたを導く先生です。そしてお客さまこそが真のメンターです。

新しい商品イメージが浮かんでこない、自社の延長線の発想しか生まれない、アイデアがまったく出ない時には、オフィスに、「好奇心の神様」が喜びそうな空間、場をつくりましょう。今ある環境に、もう1台ホワイトボードをプラスする。本棚をつくる。お客さまをお招きして話をしてみる…今ある環境のリニューアルが「宝」を生み出します。

さぁ、どこからなにから始めますか? 目の前にひろがるホワイトスペースに、あなたは何を描きますか? どんな言葉を書きますか? 今ある商品の写真を貼りますか? それとも、お客さまの声を書き出してみましょうか? 動きましょう。わたくしを信じてついてきてください。

 

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