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決めたことを社員が勝手にやめてしまう、そんな時の正しい社長の発想とは?

SPECIAL

年商10億事業構築コンサルタント

株式会社ワイズサービス・コンサルティング

代表取締役 

指導暦18年、これまでに200社以上の実務コンサルティング実績を持つ経営コンサルタント。「10億円事業構築」に強みを持ち、直近5年では、導入後数年で年商数億が10億越えをした企業は20社以上と驚くべき成果を出している。

旅行業を営むU社長が、こう言われました。
「決まっていることを、社員が勝手にやめてしまうのです。」
ここ数か月、U社の業績は芳しくありません。社長の言葉にも、焦りと苛立ちがにじんでいました。
 
 多くの社長は、ここで社員を疑います。
「守る意識がない」

「言われたことを軽く考えている」
 
 こんなときも私は、まずは“仕組み”を確認します。
「それ、決まっていますか?」


社員がやらないときに確認する順番

社員がやらないとき、確認するべきことは次の4つです。
また、この順番になります。
 
 1.決まっているか
決まっていないことは、守りようがありません。
ここで言う「決まっている」とは、文章になっているということです。
この問いの答えがYESなら、次に進めます。
 
 2.知っているか
知っていなければ、できるはずがありません。
中小企業では、マニュアルも訓練プログラムも未整備であることが多いのです。
本人に伝わっていない可能性は、十分にあります。

 3.過去にできたことがあるか
「その社員は、過去に実際にやっていたか」。
多くの場合、そもそも一度もやったことがない。できた経験がないのです。
それを「続かない」「やめた」と評価しても、筋が違います。
 
 そして、「過去にやっていた。でも今はやめている」
この場合でも、短絡的に「本人の怠慢」と決めつけてはいけません。

 4.では、やめた理由は何か
やめたにはそれなりの理由があるかもしれません。
「無駄がある」「意図を満たしていない」「面倒すぎる」「現場条件に合っていない」など、納得できない要因があるものです。
その理由を確認し、改善を行います。

 

「続く前提」で設計する

この四段階で考えると見えてきます。
「社員がやめてしまう」には、必ず仕組みに不備があるということです。
そこに向かわなければ、同じことが必ず繰り返されます。
 
 この説明をするとU社長は、少し考えてから、こう続けました。
「……確かに。結局うちは仕組化できていないんですね。」
 
 その通りです。
問題は、社員が勝手にやめたことではありません。
「続く前提」で設計されていないことにあります。
 
 仕組化とは、「守る気持ち」を期待することではありません。
「やめられない構造」をつくるということです。
向かう先が間違っているのです。

 

根本原因:社長が「人」に向かってしまう

では、その根本はどこにあるのか。
仕組みに向かわず、『人に向かってしまうその社長の発想』にあります。

この発想が変えられなければ、何も変わらず、何も積みあがらず、何度でも同じ現象が起きます。
 
 決める。伝える。
できるまで確認する。
崩れたら理由を確認する。その上で直す。

どこまで行っても「仕組みの発想」なのです。

 

“社長次第”の本当の意味

 中小企業は社長次第です。

社長が諦めれば、社員もやめます。
社長が諦めずに続ければ、社員は続けます。
 
 ただし、ここで勘違いしてはいけません。
社長が諦めるのは、「言い続けること」ではありません。
それは結局、「人に向かっていること」になります。
 
 この時、社長が諦めないのは「仕組みづくり」です。
「社員が勝手にやめてしまう」現象が起きた時には、どんな仕組みをつくるのか、なんの仕組みが悪いのか、それを追い続けるのです。
 
 人に向かわないでください、
仕組みに向かうのです。
社長次第というのは、そういう意味です。


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