「大将の目の届く範囲」を超えろ──サービスにも品質を

この日は、クライアントK社長との飲み会です。カウンターの奥で、大将が包丁を動かしながら、静かに数名のスタッフへ指示を出しています。 おちょこに口をつけた後にK社長は言いました。 「先日、社員が勝手に判断し、顧客を怒らせてしまいました。」 私もおちょこを口に運び...

この日は、クライアントK社長との飲み会です。カウンターの奥で、大将が包丁を動かしながら、静かに数名のスタッフへ指示を出しています。 おちょこに口をつけた後にK社長は言いました。 「先日、社員が勝手に判断し、顧客を怒らせてしまいました。」 私もおちょこを口に運び...

社員を大事にする経営と、短期志向の経営──中小企業の未来を左右する分岐点 経営者にとって、社員は「未来を担う資産」なのか、それとも「目先の数字を守るための労働力」なのか。この視点の違いが、企業の持続可能性を大きく左右します。 多くの中小企業の経営者が頭を悩ませるのは、「人...

「気合いと根性」でここまで来た。——でも最近、なぜか前に進みにくい。 ビジネスの成長に伴い、どうしても社員を増やさないと回らない、 そんなタイミングがあります。 社員数が30人を超え、50人に近づく頃から、そして100人前後で再び、 会社は似たようなロードブロックに直面し...

ある工場の社長から、昔の体験談を聞くことができました。 その内容は、「業務が進まないのはできない社員のせいだと思っていた」というものです。 多くの社長から聞く話ですが、そうした話をいくつも見聞きする中で、ある共通点に気づきました。今日はその点について考えてみたいと思います...

いきなり深い内容を想起させる題名を書いてしまい、難しい内容ではないかと誤解されそうですが、あまり警戒しないでお読みください。今回の話題は、いつものデジタル化とは打って変わって、「企業統治」のお話になります。デジタル化経営コンサルタントの私が、このようなガバナンスの話題を書...

「伊東さん、細かいことを徹底してもらう良い方法はありますか」 ある社長から質問をいただきました。 最近、ある店舗だけ数値が悪い理由を調べていた所、お客様への一言が欠けていたことが判明したからでした。 ビジネスにおいて 「細かい...
「西田先生、日本と外国の文化差についての議論は面白いですね!」 対面コンサルティングの席で、エネルギー溢れるクライアントの社長がしみじみと言ってくれたコトバです。国際的な資源循環に関する情報の説明に絡めて、日本と諸外国の違いの話をお伝えした時のことでした。 ...

「シライ先生、弊社の10年分の決算書です。」こう仰られた福祉事業を営むA社長は続けます。 「当社も昔は1事業所からスタートしました。少人数ながら事業も順調に行って、夢だった自社物件も手に入れました。この自社物件は、弊社サービスの特色を代弁するシンボルでもあります。これを契...

開発プロジェクトにおいて、計画、設計、製作、検証等の各フェーズで、第三者を交えたレビューにより手戻りを防止する活動は欠かせません。さて、あなたの組織におけるプロジェクトでは、このレビューが効果のあるものになっているでしょうか。ただの通過儀礼、予定調和的なイベント、形骸化...

「東京ビッグサイトに年2回出展してますけど、ン~成果は出てないですね」 猛烈な暑さの中、当社のセミナーにお越しいただいた、部品製造会社の幹部の方の言葉です。 この方が当社のセミナーに参加した目的は「ショールームや展示会で商談をして契約に結び付けたいが、どうに...