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正しい節税対策を行うために必要な「●●思考」

SPECIAL

ダイヤモンド財務コンサルタント

ユメリアコンサルティング株式会社

代表取締役 

次世代経営者専門の財務コンサルティング機関。同族会社のオーナー社長・二代目社長に対して、経営基盤を頑強なものにする、「ダイヤモンド財務」の築き方を指導。

当社は、同族会社と社長の財産管理実務の専門機関なので、様々な会社経営にまつわるお金の相談ごとが寄せられます。その中でも、「税金」に対する関心は皆さん本当に高く、よく質問が出てくるトピックです。 

同族会社の社長の場合は、会社で払う法人税や消費税だけではなく、個人で払う所得税や相続税などもあります。そのせいか、年中あちらこちらで税金ばかり払っている…そんな感覚を持たれている方もいらっしゃるのではないでしょうか。高収益体質の会社になれば、必然的に法人税や消費税も増えていきますし、年収が増えたら所得税も増えます。財産が増えれば、相続時に相続税も増えます。 

したがって、「何か良い節税対策はないかな?」「税金を払わずに済むの方法は?」と考えるのは、当然なのです。しかし、ここで気を付けなければならないのは、その先の考え方です。 

財務思考が身についている社長と、財務思考を持たない社長とでは、お金の残り方が大きく変わってきます。具体的には、上手に節税対策をすることで手元にお金を残す社長と、節税対策で失敗をしてお金を失ってしまう社長を分かつ違いがあります。 

「財務」に対する正しい理解を持ち、「儲かって潰れない会社づくり」「利益を出してお金が残る会社づくり」を真に目指している社長であれば、間違った節税対策の罠に陥ることはありません。 

しかしその一方で、「財務」を理解せずに、なんとなく「今期はたくさん利益がでたから、節税をしないと…」「とにかく何か節税対策をしなければ…」と安易に考え、小手先の節税対策をセールスマンや業者の言いなりで講じてしまうと、後々「なぜかお金が残らない…」という状況に陥ってしまいます。  

「節税」すること自体は合法的なもので、会社にしっかりお金を残し、守るということが目的です。経営者にとって当たり前とも言え、節税対策も社長の仕事といえば、その通りです。大切なことは、自分の会社に合った節税対策は何かを理解し、優先順位をつけて実行しているかどうかということです。 

上手に節税対策をして手元にお金を残す社長は、決算日直前に慌てて節税商品を買い求めるということはしません。年初の段階で、「どれぐらいの利益になったら、このタイミングで〇〇をする…」と優先順位をつけ、具体的に考え、「打ち手」を決めているものです。もちろんお金を使わずにできる節税対策は、最優先で実行に移します。 

その一方で、お金を使って意図的に赤字を創り出すような節税対策の多くは、財務を棄損し、資金繰りを圧迫します。ですから、上手に節税対策でお金を残す社長は、このようなお金を使って行う節税対策には、見向きもしません。 

自社に明確な財務戦略があって、自分の会社にあった節税対策がどういったものなのかを正しく認識してさえいれば、間違った節税対策を講じてしまう…といった事態に陥ることはありません。 

だからこそ、節税対策を講じるときは、そもそもの自社の財務戦略があってしかるべきなのです。会社にお金を残し、強い財務基盤を築く社長ほど、財務の視点から節税対策を考え実行していきます 

社長の仕事は、強く永く続く会社づくりをすることです。もっといえば、会社の未来を創ることです。 

あなたは、社長として会社の未来をつくれていますか 

ダイヤモンド財務®コンサルタント
 舘野 愛

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