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重要な政策は、定点観測が大事です

SPECIAL

環境戦略コンサルタント

合同会社オフィス西田

チーフコンサルタント 

環境戦略アドバイザー。数々の多国間環境条約や、国連が提唱する2030年のための持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)を参照しながら、サーキュラーエコノミーなど企業として取るべき環境戦略や、環境対策を通じた長期収益構造の改善などをアドバイスしている。

「西田先生、今後の定点観測について検討したのですが、ご提案いただいた通りにお願いしたいと思います。」昨年、パッケージコンサルティングを終えられた会社の専務さんが、そう言って当社にフォローアップのご依頼を連絡してこられました。

社業を通じて社会のサステナビリティ(持続可能性)にどう貢献するか、そしてそれをどのように発信してゆくかという取り組みについては、概念的に理解するのがカンタンな分だけ、実務の難しさを軽く考えてしまう傾向があるようです。見聞き習えばだれでもできるようになる、は確かに正しいのですが、誰でも「すぐに」できるようになるというわけではないところに意外な盲点が潜みます。

理由の一つに、社会における議論が常に継続しており、「持続可能性」という定点以外のテーマや話題が時々刻々と移り変わってゆく流れにあることが挙げられます。2020年9月の国連総会ではグレタ・トゥーンベリさんの発言が注目されましたが、それから今に至るまでのわずか半年足らずの間にも、日本のカーボンニュートラル宣言をはじめとしたさまざまな動きがありました。

企業にとって、議論の焦点が時々刻々と移り変わるテーマは決して扱いやすいものではありません。ほんの数年前まで、「日本が提案している超々臨界圧石炭火力発電は環境に優しいハイテク技術だ」と公言する人がごく普通にいました。それが今では石炭がすべて悪者であるかのような論調さえまかり通っています。

確かに技術は重要なファクターではありますが、最優先されるべき社会課題は何なのか、ぶれない軸を以て政策を定点観測する仕組みがあれば、キーワードは気候変動対策であり、そのためのシステムづくりであること、石炭火力でもCO2排出量をネットゼロ、あるいはネガティブ(排出した量以上に吸収する)にする仕組みができれば社会の要請に十分応えられることを、自信をもって発信することができるはずです。

この視点を養うには、最低でも3年ほどの時間をかけて、政策議論の移り変わりを注視するというトレーニングを積む必要があります。ただでさえ社業に時間を割きたい経営者にとっては極めて難易度の高い要求に聞こえるかもしれません。

一つの例を挙げてみましょう。かつて、禁煙がここまで広まると思っていた人は必ずしも多くなかった時代がありました。それが、少しずつ社会の理解が広まり、禁煙を謳う施設があちこちにできるにつれて、人々が社会の変化を歓迎するようになり、ついに公共の場ではほとんどの場所が禁煙になるところまで来ました。このような変化を察知し、次の時代を読むためのキーワードをタイミングよく提供するサポート役がついていれば、忙しい経営者でも定点観測の恩恵に浴することができます。

「社外チーフ・サステナビリティ・オフィサー(CSO)」当社では、パッケージコンサルティングを終えられた方向けに、こんな肩書による定点観測のお手伝いをしています。SDGsやサーキュラーエコノミーなど、拠り所とする考え方について、いま世界がどちらを向いており、それが今後の社業にどう影響してくるのか。そんな視点を提供し続けるサービスです。

時々刻々変化する社会の中で、社外の目から見ておかしなことや時代遅れなことをしていないか、社外の目がどのような視点でモノを見ているのか。それがわかると、どうやって時代を先取りすればよいのかが見えてくるはずです。明日の扉を開くための政策定点観測。それが時代を先取りする武器になることを、当社がお約束します。

 

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