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マスメディア、ダブスタもいい加減にしないと―パーソナルなインプットもアウトプットもテクノロジーが可能にした時代―

SPECIAL

地方メディアの高度有効活用コンサルタント

株式会社メディアコネクション

代表取締役 

広告分野における地方メディアの高度有効活用を専門とするコンサルタント。東京在住中のマーケティングビジネス経営の経験と地方企業への経営革新支援ノウハウの融合させた、独自の「儲かるための広告戦略」を開発。自らも成功実践事例として、地方メディアを舞台に展開。

先日開かれたオリンピックのCMからトヨタが降りていた、という話は結構話題になりましたのでご存知の方も多いと思います。

開催前に、あまりにメディアの開催反対論調や世の中の反対論が大きかったので、大スポンサーであったトヨタ自動車が、オリンピックに関連したCMを流すことを断念したというのです。オリンピック期間中もトヨタは通常のCMを流したようです。オリンピックのスポンサー自体から降りたわけではないので、予算的には影響はなかったのかも知れませんが、これは結構大きな出来事といえそうです。

 

オリンピック開催前、マスメディアはこぞって開催に反対していました。政権批判、政権叩きには格好の材料だったからです。ところが、一方でテレビ局も大手新聞社もオリンピックの協賛企業だったために、この行動自体、大いなる自己矛盾を抱えていたのです。

メディアは、オリンピック開催には反対だけれど、いざ始まれば予定通り大手スポンサーがCMを流してくれるだろう、と虫のいいことを考えていたのでしょうか。

あまりの頭の悪さに呆れてしまいます。

 

私自身は、オリンピック開催には賛成でも反対でもありませんでした。完全中止ということが無理であるのならば、どうせ無観客で盛り上がりに欠けるしょぼい大会になるのだろうから、とっととやってとっとと終わればそれでいいのではないか、くらいにしか思っていなかったのです。

ところが始まってみれば、日本人選手の大活躍です。

連日、彼ら彼女らの活躍のニュースは、コロナで閉塞感に覆われていた日本人の心を大いに元気づけてくれました。

 

あれほど反対していたメディアも、さすがにあの活躍ぶりを全く無視するわけにもいかず、ダブスタもなんのそのちょこちょこと言い訳をしながら報道を始めたのです。尤も、私自身はテレビをほとんど観ないので、その報道ぶりというのをつぶさに検証したわけではありません。そういったメディアの様子は、ネットユーザーが面白おかしく伝えてくれましたので、そのみっともなさぶりを、彼らの情報から知るところとなったのです。

今度のことからは次のようなことが言えると思います。

先進各国では非常に力を持つようになったマスメディアですが、今回のようなこと(節操のない姿勢)が起こると、さすがにスポンサー企業を始め、国民の支持という点でも、信頼を得られなくなりかねないということです。

ダブルスタンダードもいい加減にしないと、見る人は見ているので、愛想をつかされてしまうことでしょう。

 

もう一つは、例えマスメディアが正しい情報、必要な情報を伝えなくても、今はネットという手段があります。

多くの人がそちらのルートから様々な事実を知ることになりますので、いくらマスメディアが情報操作しようとしても、実際のところはどうなのか、という点はあちらこちらから水が漏れるように世の中に伝わっているのです。

 

昨年のアメリカ大統領選挙あたりからかなりはっきりしてきたことですが、マスメディアがいかに情報をコントロールして、ある方向に世論を誘導しようとしても、実際に起きていることに関しては、パーソナルな単位での情報発信が可能になってきているために、その情報に基づいて人々がそれぞれに判断するようになってきているということです。

つまり、バイアスのかかった情報で一つの方向に世論を集約しようとしても、そのやり方はもはや通用しません

 

これに対して、マスメディア側も黙っていたわけではありません。

そういったパーソナルな情報発信に関しては「陰謀論」という便利な言葉をかぶせることで、一掃しようと試みました。

しかし、メディアの報道ぶりが、冒頭のオリンピックに関する姿勢に見られるように、あまりにお粗末だったために返って信頼を失う結果になっています。

 

もちろん、個人が発する情報がすべて正しいというわけではありません。ネットによる情報は玉石混合で、全体的に見ればいい加減なものの方が多いのかも知れないと思います。しかし、1次情報を中心に発信している人の中から、きちんとその内容を精査して選べば、かなり貴重で有用な情報を提供している人はいます。

その事実に基づいた1次情報から、できるだけ自分で考えて物事を判断する、という姿勢が大事だと思います。

そうすることが、大手メディアのバイアスのかかった方向への誘導を回避する有効な方法なのではないでしょうか。

 

さて、というような背景もあって、これからも、パーソナルな立場から発信される1次情報というのが、ますます注目されていく時代になると考えられます。

そうなれば、ビジネスにおいても、個人個人が直接発信する専門情報や、レアな体験情報というのは価値が高まっていくことでしょう。

 

全体的な流れとしては、マスメディアがその力や信頼性を失っていくのに反比例して、パーソナルメディア的なものがますます充実していくのではないでしょうか。

そういう意味では、私が推し進めてきた「情報発信(アウトプット)戦略」というのは、まさに時代を先取りしているといえます。

 

私の基本的な考え方は、従来のマスメディアとの共存ということになります。

その前に、まずは自らのパーソナルメディアとしての機能を充実させることです。

そうすることで、マスメディアへの足掛かりと、メディア側に完全にはコントロールされないという確固たるポジションを確保することができるのです。

 

継続的に「情報発信(アウトプット)」を行なっていくことによる、ノウハウの蓄積は必ず自らの事業にプラスに働きます。

その効果を信じて、「情報発信(アウトプット)」を続けられることをお勧めします。

 

 

 

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