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新規事業を後継社長が成功させるには?

SPECIAL

バトン承継コンサルタント

承継イノベーション研究所(株式会社think shift)

代表取締役社長 

これまで後継経営者を100名以上支援・指導し、自身も後継経営者として実績を出してきた、後継者支援の実績と後継経営者としての経営実務の実績とをあわせ持つ、バトン承継コンサルタント。
後継経営者が「ただ」事業を引き継ぐだけではなく、「自分らしい」経営を行うことで経営の革新を引き起こす、「承継イノベーション」を提唱している。

バトン承継コンサルタントの浅野泰生です。

本日は、事業承継後における新規事業の成功に最も重要なことについてお伝えいたします。

成功のための最大のポイント

後継社長の支援をしていると、事業面においてはまず既存事業の持っているポテンシャルを最大化することに注力します。
そのあとに必ず出てくるテーマが新規事業の開発。

新規事業は後継社長の承継した企業だけでない、大きなテーマではありますが、成功させ持続可能なビジネスにすることはものすごく難しいことです。
新規事業の構想を具体的なカタチにするだけでも時間がかかるのはもちろん、一朝一夕に収益化はできないばかりか、途中で立ち消えになってしまうものさえあります。

新規事業を立ち上げるにあたり考えなければならないことは、
戦略、ビジネスモデル、商品開発、販路開拓、組織体制など…。
このすべてを構想し、計画に落としていかなければならない。
このようにいくつもの意思決定事項がありますが、そのなかで一番重要なものは何なんでしょうか?

以前お食事に誘っていただいたことがある、上場企業の経営者から聞いたことが忘れられません。

その経営者は起業する前、大手コンサルティング会社で事業開発のコンサルタントとして活躍されていました。

○○商事、▲▲物産など、ビジネスパーソンなら誰もが知っている大手商社から仕事を依頼されていたようです。

日本の最高学府といわれる大学出身の超エリートを送り込み、予算は2年で3億円。

結果は、その大部分が不発だったそうです。

うまくいかない理由はさまざまだと思います。

ただ、この元コンサルタントの経営者が最後に印象的なことをおっしゃいました。

「絶対にやり切ろうという執念がないんだよね」と。

さらにもう一言。

「失敗したら会社がつぶれると本気で思っている中小企業の“オヤジ”が一番強い!」とも。

ここに最大のポイントがあるのではないかと考えています。

大手商社の新規事業開発は、2年で3億円を使い切り、事業が立ち上がらなくてもあっさりしたものだったそう。撤退基準も明確なのでしょう。

これは完全に偏見ですが、超大手企業の3億円は、中小企業の30万円と同等の感覚なのかもしれません。

お金をある程度つかって、次から次へと優秀な社員が担当してもなかなかうまくいかない。

一方で、「これにかける!」という執念も持った中小企業の“オヤジ”は、ちょっとやそっとではあきらめない。

まさに“必死”ですね。

中小企業の“オヤジ”は、この事業がダメになれば「必ず死んでしまう」というほどの、後のない状況で事業に取り組んでいるということです。

その事業に”執念”を持てるのか?

後継社長の新規事業を推進するにあたっても、この教訓が当てはまるのではないでしょうか?
執念を持って取り組むのと取り組まないこととでは、結果は違ってきます。

では、その執念はどこから生まれるのでしょうか?
執念を持つためにはどうすればいいのでしょうか?

それは、その事業が、後継者自身が本当にやりたいこと、後継者自身の信念を反映していることが必要です。

すなわち、後継社長の新規事業成功にとって、最も重要なことは、後継者自身が最後までやり切れる事業になっているか、執念を持って取り組める事業かどうか、ということです。

後継社長は、先代社長から引き継いだ事業があります。

そこに後継者がやりたい新規事業を乗せていくには、順序やコツがあります。

それは、またの機会にします。

後継社長の皆さんの新規事業の成功を祈念しています。

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