人財価値を高めて従業員が辞めない会社を創る!

  ホスピタリティビジネス 船坂光弘 SPECIAL
船坂光弘 SPECIAL

ホスピタリティビジネスコンサルティング

ザ・ホスピタリティチーム株式会社 代表取締役 船坂光弘

「お金になるホスピタリティビジネス」構築の専門コンサルタント。ホテルやウェディングビジネスのみならず、異業種のホスピタリティを軸とした新ビジネス立ち上げも指導。

当コンサルタント開催セミナーがあります。


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先日、あるサービス関連の社長から『最近は人財難で困っています、船坂さん何とかなりませんか?』という相談がありました。

話しを聞けば、求人をしても、なかなか応募もなく、やっと採用したら、すぐに辞めてしまうということの繰り返しで、慢性的な人不足に陥っているとのことでした。

このような話しは、この企業だけではなく、様々な企業から相談を受けることが最近は多いのです。

少子高齢化が進み、これから益々地方を中心に、このような状況は加速する中、外国人を積極的に採用したり、AIによる人員削減を模索したりという動きが強まっています。

しかし、このような事は、サービスのクオリティや付加価値を下げる結果にもなり兼ねないので、その辺りも見据えた上で、戦略を練らないと場当たり的な施策となる可能性があります。

そんな中で、まず大切なことは、今いる従業員に長く勤めて頂く努力をもっと企業側がすることです。

それだけ、入れ替わりが激しいということは、何か原因があるからなのです。

それは、処遇に関する事や、職場での人間関係によるもの、思っていたイメージと違うなど多岐に亘ると思います。

それを、『最近の若者は、嫌なことがあるとすぐに辞めてしまう。』と嘆いていてもはじまりません。

私が一番感じることは、入社した社員、パート、アルバイトに対して、きちんとした教育体制が体系化されていないという点です。

体系化されていないので、入社すると現場スタッフに預けられ、OJTでやってみるものの、できないことを叱責されたり、現場スタッフも忙しいので、ろくに教えてももらえない、しまいには、『あの人、使えない』呼ばわりをされてしまい、嫌になって退職してしまう。最近では心の病になってしまうケースも増えています。

入社したスタッフも現場スタッフも悪気は無いのですが、こんな悪循環に陥っている職場を多く見かけることも事実です。

そうならない為にどうしたら良いか?

それは、現場における教育の体系化をきちんとすることです。

そして、その体系化の中で一番大切なのは、入社時の『仕事の目的』の共有です。

入社をして手続きの話しが済むと、すぐに現場に入って先輩や上司から指導を受ける。

その前に、『自社が何を考えているのか?』『どこを目指しているのか?』『大切にしている想いは何なのか?』ということを共有する時間を作っていない。

このことが、手段だけで仕事をさせてしまっている結果に繋がっています。

入社した側のスタッフも、目的を伝えられていないので、『何の為にこれをやらなければいけないのか?』ということも考えずに、ただ言われたことをやるだけになってしまい。

結局、『何も考えないスタッフ』に育ってしまいます。

だから、仕事の面白さも分からないまま、ちょっと何かにつまずいただけで、辞めてしまうという結果を招いてます。

よく、『うちのスタッフは何も考ない』と嘆く社長が居ますが、正確には『何も考えさせていない』ということです。

一方で、新入社員には教育をするが、パート、アルバイトにはしないという企業も多いです。

しかし、お客様の前に出れば、社員もパートもアルバイトも関係のない現場は沢山あります。

やはり、まずは自企業のあり方や価値観を共有することをしっかりして、入社したスタッフに『期待を告げる』ということが大切です。

そして、もうひとつ大切なのが『目標設定をする』ということです。人間は誰しも、今よりも成長したいという願望を持っています。

そして、仕事を通じて他者貢献、つまりお客様に喜んでもらいたいという心を持っています。

それを満たしてあげられるような、スタッフ自身の目標を設定すること、そして、その達成に向けて会社や上司がサポートする仕組み作りが大切なのです。

あるバスガイドは、1年後の目標を『また○○さんのバスに乗りたいと言ってもらえるガイドになる。』という目標設定をして、その為に実行するアクションプランを作ることを入社時にしています。

そして、その目標に対する、毎月の振り返りと上司との定期的な面談を仕組み化して、バスガイドという大変な仕事でありながら、これをはじめてから、退職をするスタッフが減ったという報告を受けています。

このような取り組みが、その後の成長促進や離職率の低下にも繋がっている事例です。

スタッフに長く勤めてもらえれば、スタッフの入れ替わりも少なくなり、生産性が上がり、不慣れなスタッフが少なくなるのでCS向上、顧客ロイヤリティも上がり、採用コストの削減も叶います。

人が足りないから求人を一生懸命するということも、もちろん大切ですが、その一方で、今、働いているスタッフの『人財価値を高める』努力をすることのほうがもっと重要です。

これがうまくいくと、企業のブランド力向上にも大きく寄与します。

このあたりのことは、私の著書『人を生かして勝ち抜く最強マネジメント』に書かせていただいていますので、興味があれば、是非、お読みください。

いずれにしても、これから来る時代に備えて、今から何かをはじめなければいけないことは確かです。


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【経営コラム】ホスピタリティで新ビジネスを生み出す視点
船坂光弘

ホスピタリティビジネスコンサルティング

ザ・ホスピタリティチーム株式会社代表取締役

船坂光弘

執筆者のWebサイトはこちら http://www.thehospitalityteam.jp/

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