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モノだけでなくコトまで商品化できる、カタログギフトの優位性

SPECIAL

ギフトビジネスコンサルタント

株式会社売れるギフト通販研究所

代表取締役 

日本で唯一のギフトビジネスコンサルタント。流通、通販、ギフトの各業界通算30年以上の経験を持ち、2015年に独立。2017年には培った独自ノウハウを体系化し、ギフトビジネス専門のコンサルティング機関「売れるギフト通販研究所」を立ち上げ、多くの企業を指導。幾多の企業を成功へと導く。著書に『「ギフト商品」を通販で売る』、『儲かる「ギフト化」で飛躍する3大ポイント』がある。

商売では2月・8月、このニッパチは消費やビジネスが冷え込む時期としてよく言われますね。

昨今、話題沸騰中のサブスクリプションのような定額制ビジネスは、毎月安定した売上を得られる形式なので、大変ありがたい仕組みではありますが、消費者のニーズやウォンツをしっかり汲み取るものでなければなりませんので、商品やサービスの開発は簡単なものではありません。

ギフトビジネスでは、シーズンイベントが最も大きく売上の山を作ります。直近ではバレンタイン、5月には母の日、6月には父の日といったところです。

ですが、シーズンイベントには全く影響を受けない年間利用してもらえるギフトの形もあります。その代表格が、年間売上を安定させるカタログギフトです。

ますますECが隆盛となり、書籍、CD、アパレル、雑貨など、リアルな小売店がネット通販にどんどん侵食され閉店に追い込まれたり、紙媒体が中心であった旧来の総合通販会社も、苦境に追い込まれてしまう時代になりました。

このネット通販の隆盛とともに、私が推奨するギフトの利用も増えてきてはいます。しかし、ギフトではまだカタログとの相性もよく、その最たるものが「カタログギフト」です。

今このコラムを読んでくださっているあなたも、一度は頂いたことがあるのではないでしょうか。カタログをもらった人が、カタログの中から好きなものを選んで注文する仕組みのものです。カタログの中に欲しいものがなかった場合、専用サイトからも選べたり、頂いたカタログの金額より欲しいものの値段が高かった場合、お金を足して購入できるサービスも提供会社によってはあります。

カタログギフトに掲載する商品は、立派な化粧箱や綺麗なラッピングがされている必要は全くありません。中にはそのような商品も掲載されていたりすることもありますが、大半は自分が欲しいもの、生活に必要なものが選ぶ基準となるため、自家需要として魅力ある商品の掲載が重要です。

カタログギフト掲載商品の中で昨今、品数を伸ばしてきているのが「コトギフト」と呼ばれる体験型のサービス商品です。

具体的に言いますと、有名レストランでの食事、クルーズディナー、日帰り温泉などのレジャー系や、一流クラブでのジャズライブ鑑賞、映画チケットなどのエンタメ系、料理教室や音楽教室、ヨガ教室などの文化系、エステ、スカイダイビングなどの体験系など様々なモノではない、コトを商品化したものがどんどんニーズも高まり増えてきています。

このカタログギフトを主軸に成長してきた企業が、リンベルというカタログギフトが主軸の会社です。売上も伸ばし続け、800億に迫ろうかという勢いです。先日の日経MJにも掲載されていました。記事の中でリンベル社では現在、富裕層向けの高価格帯カタログギフトに力を入れており、毎年レストランの食事などを含むコト消費関連ギフトの売上が2割増で推移していること、富裕層であればあるほどカタログギフトの中からコト商品を選ぶ傾向が強いことを踏まえ、中でも特にエンタメ系の品揃えを、この3月から現在5商品から6倍の32商品にするとあり、歌舞伎や能楽などの伝統芸能、宝塚歌劇、劇団四季、交響楽団などのエンタメ系ギフトを充実させていくそうです。チケットの価格は20,000円台が中心とのこと。

リンベル社に限らず、多くのカタログギフトでは低額だと2,000円、3,000円もありますが、50,000円、100,000円のカタログも存在します。

またカタログギフトは何百億もの売上がある企業だけの専売特許ではありません。中小企業でも制作販売はもちろん可能なのです。

例えば、食品であれば和牛に特化したカタログギフトもありますし、お米だけのカタログギフトもあります。雑貨であれば、エコやナチュラルなどコンセプトがしっかりしたセレクト商品からでも作ることは出来ます。

先にも述べたように商品は、モノばかりでなくコトでもいいわけですから、モノづくりをしている企業であれば普段は見ることのできない工場見学や生産・製造体験にお土産付き・・・みたいな形で商品化できるかもですし、飲食業であれば、自社レストランでディズニーランドのファストパス的なVIP食事券なんかも考えられるかもですし、アイデア次第で様々な商品化ができるでしょう。

それに何といってもカタログギフトのビジネス面での最大特徴は、ギフトにおける様々な、どんな利用シーンにおいても活用してもらえることです。すなわち、発行される部数=売れる部数が多ければ多いほど、年間を通して山谷がなく、安定した売上を作ることができること。さらに毎年大きく商品を入れ替える必要がないことも、制作の面からはビジネス側の利点と言えます。

デメリットとしては、商品やページ数が多ければ多いほど、制作印刷費用が嵩んでしまうことですが、これもアイデアやコンセプト次第で何かに特化して、商品数やページ数がたとえ少なくても、利用者にとって魅力あるものであれば、可能性は大いにあるでしょう。

すぐに着手しなくても構いません。自社でもしカタログギフトを作るとしたら、どんな商品やサービスで、どんな魅力あるカタログギフトが作れそうか、ぜひ一度考えてみてください。

イベント・催事の景品や企業プレミアムなどのカタログギフトも作れるかもしれません。

 

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