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理想にしない成長シートの作り方

SPECIAL

人事制度コンサルタント

株式会社ENTOENTO

代表取締役 

会社を成長させる人事制度づくりで、700社以上の指導実績を誇る日本屈指のコンサルタント。日本の過去50年間の人事制度のつくり方とは異なり、経営者の評価と賃金の決め方を可視化してつくる画期的な人事制度は経営者から大きな支持を得ている。

最近、成長シートの期待成果に「生産性」を入れる経営者がぐんと増えました。 

これからの企業は社員の成果の高さよりも、生産性の高さを求めることになります。

そのため、この成長シートの期待成果に生産性を入れる企業が増えたのです。

その生産性を入れる時に私はその経営者にお尋ねします。 

「今までこの生産性で社員を評価してきましたか?」 

その答えにほぼ9割以上の経営者が、

「いや、大切だから今回の成長シートに入れようと考えています」

とお答えになります。 

これは確かに、経営者として生産性を社員の成果として褒めたいという気持ちの表われであることは間違いありません。

しかし、この成長シートにそれを入れたら必ずやらなければならないことがあります。 

それはウェートは0(ゼロ)にすることです。 

成長シートに入れて、成長したことを確認する要素とはするけれど、社員の成長点数に算入することは無いということです。

これを経営者から聞いて、社員は安心します。 

なぜなら今まで評価していなかったことを、突然評価の対象にすることに戸惑いを感じるからです。 

なおかつ、

「では、その生産性を高めるためには何をしたらいいですか?」

という部下の質問に対して、現時点では具体的に答えることが出来ません。 

生産性の高さが褒めてもらえると分かれば、社員はその生産性向上に取り組むでしょう。 

もちろん、すべてが成功する訳ではありません。 

様々なことに挑戦し、2~3割が上手くいくくらいの成功率です。 

そして上手くいった重要業務をすべての社員に共有化する中で、これをやることによって生産性が向上することが確認できたら、初めてウェートに数字が入ります。

それは、ほぼ1年後でしょう。 

これによって社員は、決して不利な評価をされることがないことを知ります。 

成長シートはすべての社員を成長させることであり、やっていなかったことを、突然経営者が声をあげて評価することではありません。 

もしそういうことをしたとしても、社員は「社長がまた始まった…」とうそぶくだけで本格的に取り組もうとはしません。 

経営者ですから、新しいことに取り組みたい気持ちは十分分かります。 

しかしそれが社員の成長の確認だけではなく、処遇に反映させることがあれば「納得できない」という社員の気持ちは強くなります。 

新しい成長要素を入れる場合には、最初はウェート0(ゼロ)にする作り方をしてもらう必要があります。

 

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