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これでは人事部は総入れ替えですね

SPECIAL

人事制度コンサルタント

株式会社ENTOENTO

代表取締役 

会社を成長させる人事制度づくりで、700社以上の指導実績を誇る日本屈指のコンサルタント。日本の過去50年間の人事制度のつくり方とは異なり、経営者の評価と賃金の決め方を可視化してつくる画期的な人事制度は経営者から大きな支持を得ている。

「大卒社員はなかなか定着しません。大手企業も困っているようですが、何か定着率を高める方法はないでしょうか?」

最近のマスコミ報道では、「大卒採用を一括採用から年間を通じての通年採用に切り替える」という話題が取り上げられています。これも新型コロナの影響で一括採用ができない、先の予測ができない企業の対応策です。同じように採用方法を変更する企業がこれから増えていくでしょう。

ただ、ここで考えて頂く必要があるのは、今回のご質問のように「大卒社員は定着しない」と考えている企業が多いことです。マスコミから報道される、たとえば「大卒社員は3年経つと3割辞めてしまう」というデータがそれを証明しています。しかし、それを見て大卒社員は3年間で3割辞めるのが当たり前と考えることは正しくありません。

なぜなら、中小企業の経営者から「大卒社員の定着率が悪い」という相談はありますが、その問題に応じた解決策を講じることによって「定着率が高まった」、中には「定着率が100%になった」企業すらあるのです。

そもそも、大卒社員がなぜ辞めるかという理由を一般的な話で取り上げてはならないのです。どうして大卒社員が辞めてしまうのかは、会社によって違いがあるからです。

大卒社員が3年以内に辞める理由の1つに、「大卒社員は上司に褒めてもらえることがあまり無い」があります。

仮にその企業に成長シートがあるとすれば、大卒社員は全員20点からスタートです。その20点からスタートした社員が25点や30点になるときの成長の中身は、勤務態度を少し守ったり知識技術が少し身に付いたりという程度でしょう。しかし、この程度の成長について社員が褒められることは、まずありません。もちろん成果を上げることはあまりありませんので、成果の大きさは褒められないでしょう。

夢や目標を持って入社したのに、3年間「褒めてもらうことがなかった」「認めてもらうことがなかった」という事実は大卒社員には耐え難いものだと私には思えます。

仮に、この大卒社員が20点で入社して21点に1点成長したとします。そのとき、この1点の成長を具体的に「協調性のある行動が少しとれるようになったね」と認めてもらうことで、この組織の中で確実に成長したと理解することができます。このように小さな成長を褒めることで、社員は「この会社で明日も成長していこう!」となっていきます。

このことを知っている私たちは、大手企業の大卒社員の定着率は70%で、3年後に30%の大卒社員が辞めたという話を聞いたとき、その人事部は人事部本来の重要業務を遂行していないと判断をせざるを得ません。

私たちは中小企業で社員を定着させることに一生懸命取り組んでいます。そのために大卒社員の30%が辞めてしまうことを簡単に容認することはできないのです。何かの縁があって入社した社員を一人も辞めずに定着して欲しいと必死になって定着率を高めているのです。

大事なことは、なぜ定着率が低いのか。しっかりとその理由を把握して対応して欲しいと思います。必ず定着率は高まります。そうでなければ今以上に存続発展できません

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