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IT化はチャレンジ精神が原動力だ!

鈴木純二
SPECIAL

顧客接点強化による成長型IT導入コンサルタント

ベルケンシステムズ株式会社

代表取締役 

顧客接点の強化を軸に、業績に直結するIT導入を指導するスペシャリスト。世に無駄なIT投資が横行するのと一線を画し、顧客の利便性向上、新規取引先、深耕開拓、利用促進…などを主眼に置いた、実益のIT活用と投資戦略を、各会社ごとに組み立てることで定評。

鈴木純二

新型コロナによる閉塞感が漂い続けて早1年半。相変わらず飲食業を中心に事業主から諦めにも似た悲鳴が聞こえ続けます。しかしそんな中でも、売上を維持どころか拡大までさせている企業もあります。これらの企業はどうしてそれが実現できているのか?を色々調べていると、ある共通の行動が見えてきます。

それは、「現状維持ではなく、徹底的にリスクをとってチャレンジしていく姿勢」です。ある会社は、単価の高い料理を開発して積極的にキャンペーンを打ち、来店客の減少分を客単価増で補ったり、またある会社では家賃が高い店舗を思い切って閉店し、店舗の無い飲食店(ゴーストキッチン)化することで、通販事業に転換してしまった例もあります。また、もっと身近な例では、スマホアプリによるオーダー&テイクアウトを前面に出すことで、レジでの接触機会を減らし、顧客の利便性を圧倒的に改善して成長を実現している例もあります。要するに、「こんな時こそ、普段やらないことにチャレンジして成長を見いだす」という戦法です。

日本電産の永守重信氏の発言集の中に、こんな言葉がありました。

 困難は解決策を連れてやってくる…

要するに、

「困難さん」が前からやってきた時、それに立ち向かうことなく頭を低くしてやり過ごし、その後に困難さんの後ろ姿を見たら、「解決策と書かれたリュック」を背負っていた。だから、困難から逃げるということは解決策を逃してしまうことなのだ。

という趣旨の発言です。困難に立ち向かった時に、必ず解決策を見いだせる訳でもありませんが、少なくともチャレンジしない限りリターンは無いことは間違い無いでしょう。

実は企業のIT化についても、これと同じ様な側面があると考えています。IT化にチャレンジしないことは、個社の勝手ですので特に問題があるわけではありませんが、社長が「IT化すべきことが良くわからない」とか「IT化の効果が良く見えない」と発言することについては違和感を覚えます。「IT化にチャレンジしない理由を探しているだけなのではないか?」と。IT化は現在の仕事の抜本的改革を伴わない限り成功しませんし、成長も伴いません。今までのやりかたをバッサリと切り捨て改革をする。それを手助けする手段としてデジタル系のツールを導入する。これがIT化の王道です。つまり

「チャレンジなくしてIT化の成功無し」

と言えるのです。もちろん企業の大きさや従業員の多さ、業態によって、「チャレンジ」の規模や範囲が大きく異なります。ただ一つ言えることは、IT化による業務変革は改善レベルには留まらない、ということに尽きます。永守さんの言葉を変化させて言い直すなら、

「IT化さん」が前から来て、それに立ち向かわなかったら、「IT化さん」が通り過ぎた後の背中に「成長実現方法」のリュックが背負われているところを見ることになる

チャジこそがIT化成功の鍵なのだと強く信じて止みません。

 

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