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御社の社員は、経営理念に基づいて行動をしていますか?

SPECIAL

出前・宅配コンサルタント

有限会社マクウェル

代表 

指導歴12年。これまでに118店舗で実績を上げてきた辣腕コンサルタント。各会社、店舗の状況にあわせ、確実に収益の上がるオリジナルの出前・宅配ビジネスづくりを指導。

第29回用ジャンプ

ある会社(店)で社員、バイト、パートさんが「みんなで儲けましょう!」という経営理念を聞いて何の違和感もなく受け入れ、「社長がいつも傍にいそうな気がします」と笑顔になったことは前回のコラムで書きました。

中小企業だからこそできた、少し変わった経営理念であったのですが、これによって社員やアルバイト・パートさんの動きが良くなってきたのです。その秘密は、「経営理念の勉強会」にありました。

社名やロゴなど見た目のイメージを変えた名ばかりの「CI(コーポレートアイデンティティ)」では、社員の意識や行動は変わりません。

どんなに素晴らしい社名やロゴ、そして経営理念の言葉を変えても、それを社員が理解して行動にまで落とし込めなければ、絵に描いた餅になってしまいます。

そこで、この会社では経営理念を社員の行動に落とし込むための方法として、勉強会を開いたのです。

社長が経営理念について説明をするだけでのよくあるパターンの勉強会ではありません。社員1人1人が経営理念をどう思っているのか、理念に基づいた行動とはどんなものなのか、をグループに分かれて話し合いました。

「『みんなで儲けましょう』なら、私たち社員も儲かるってことですよね」
 「でも、売上が上がらない限りは、会社は儲からないわけだから、お客様にも『儲かった』と思ってもらえないといけないよね」
 「じゃあ、お客様が思うことって、どんなですかね?」
 「美味しいことは当たり前だけど、値段より得したって思うことではないですか」
 「自分がお客様なら、どうだったら『儲かった』と思うのかな?」

このように様々な意見が出てきて、大変に盛り上がりました。

今までは経営理念について考えることはなく、社長が決めた経営理念をなんとなく聞いていただけのときとは全く反応が違いました。

与えられた経営理念は上辺の理解だけで終わってしまっていましたが、自分で深く意味を考えることによって経営理念に込めた想いもわかってきます。

そして、自分たちが経営理念に基づいた働きをするには、どうすべきかを社員それぞれが発表をした後に、他の社員や経営幹部が質疑応答をしていく形で進めていきました。

自分の考えを、他者の視点で質問されることで、また新たな気付きがあります。その後に、各社員が「経営理念に基づいた行動」を書いていきます。

行動の内容は社員のレベルによって違って来ますが、命令で嫌々やらされているわけではなく、自らが考えたことですからモチベーションも上がります。そして、経営理念の勉強会が終わったあとの行動力が俄然良くなっていました。

指示待ち社員ではなく、自ら考え動くことの出来る「飛行機型」の人材にするためには、自ら考えることが重要です。そして、その機会を与えるのが、会社であり、経営者なのです。

御社では、社員に考える機会を与えていますか?

 

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