カイゼンを継続して成果を上げるために見落としがちなこと

メーカーの儲かる仕組みづくりコンサルタント
株式会社 しくみカイゼン研究所 代表取締役 若井吉樹
メーカー企業の「儲かる仕組みづくり」の専門コンサルタント。日本の中小企業がやるべき、その会社ならではの「儲かるしくみづくり」について、プロの着眼点で指導。

「継続は力なり」という諺(ことわざ)がありますが、闇雲にカイゼンを続けても成果は出ません。
健康診断は毎年必ず引っかかる
毎年風邪を引いて、風邪薬を飲むが効かない
体重は増え続け、ズボンのウエストサイズがアップし続ける
ちょっと走るとゼイゼイ
ストレスを飲食で紛らわし、さらに体重が増え・・・・
そんな自分を脱するために3年前から、自らの心身をカイゼンすべく、毎朝5kmのジョギングをスタートさせました。
その成果は
毎年要注意項目が2つ3つあった血液検査がまったく問題無し、
風邪を引かなくなる(この3年間風邪知らず)
体重は5kg減り、体脂肪率は5%減る、
4時間30分を切ってフルマラソン完走
そして走ることによりストレス解消になりました。
「継続は力なり」ですが、やり方を誤ると3年間継続できていなかったでしょう
ジョギング前にストレッチなど準備運動を欠かさない。
いきなり長距離をハイペースで走らない
1,2か月走って慣れてきてから徐々に距離とペースを上げる
暑さ寒さに応じて服装を考え、ジョギングに適したシューズを用意する
ちょっとしたことですが、適切な準備と適切な走り方をしたので、継続でき、成果も出たのだと思います。
カイゼンも同じです。
毎日、少しずつでもカイゼンを積み重ねることによって、成果が徐々に出てきて、それを3年、4年、5年と続けると大きな成果になります。
今まで私が関わってきたカイゼンで一番大きな成果は、5年間で在庫が1/10になった工場があります。
その工場のスローガンは
「今日は昨日と何を変えたか?」
少しでもいいから、毎日継続してカイゼンしていく。結果的には毎日ではなくても、一日一日の積み重ねが大事です。
しかし、ただ単に毎日続ければいいという訳ではありません。
工場のカイゼンも、やみくもにカイゼンするのではなく、適切なカイゼンの手順を踏んでいかないとダメです。
たとえば、5S。カイゼンの基本といって5Sばかりずっと続けていても、大きな成果は出てきません。
そしてムダどり。気づいたところをむやみやたらとムダどりをして生産性を上げても、なぜか会社の利益になかなかつながりません。
カイゼンを続けると共に、適切な手法で適切な手順でカイゼンをしなければ、利益につながる大きな成果は生まれません。
カイゼンを続けても成果がでなければ、社員はやる気をなくして、やがて頓挫してしまいます。
適切なやり方とその継続
みなさんの会社は、気合いでやみくもにカイゼンしていませんか?
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