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「目的を追いかけている組織」と「目標を追いかけている組織」の違い

  ホスピタリティビジネス 船坂光弘 SPECIAL
船坂光弘 SPECIAL

ホスピタリティビジネスコンサルタント

ザ・ホスピタリティチーム株式会社 代表取締役 船坂光弘

「お金になるホスピタリティビジネス」構築の専門コンサルタント。ホテルやウェディングビジネスのみならず、異業種のホスピタリティを軸とした新ビジネス立ち上げも指導。

当コンサルタント開催セミナーがあります。

組織を運営するリーダーとして、日々の部下へのマネジメントの積み重ねが未来の組織を創ります。

それだけ、リーダーの日々の部下への関わり方によって「組織のあり方」や「成果」に大きな影響を持つということになります。

私も色んな企業にお邪魔させていただいて、経営者をはじめ、職場長、店長まで様々なリーダーにお会いするのですが、

「部下を輝かせて成果を出すリーダー」

 と

「部下を疲弊させて成果が出せないリーダー」

の大きく2つに分かれます。

そのマネジメントの違いが、今回のテーマである、

「目的を追いかけている」「目標を追いかけているか」の違いです。

会社組織である以上、会社から与えられた目標売上をクリアしなければならないことは組織を守る上でも、会社を存続させる上でも大切なリーダーとしてのミッションです。

しかし、それに終始してしまうとメンバーは目の前の数字しか見えなくなり、そのことに一喜一憂しながら疲弊していきます。

そこで大切なのは「目的の設定と共有と浸透」です。

目的とは、その企業、その組織がどこを目指しているかを示しており、その企業、組織の存在意義を表しています。

企業で言えば、経営理念がそれにあたりますが、経営理念自体が抽象的な表現であり、末端のスタッフの行動にまで浸透しているかどうかは疑問です。

今、必要なのは、経営理念をブレイクダウンした組織の目的を明確にすることであり、それを持っている組織が非常に少ないのです。

従って、組織のリーダーは、メンバーへの「目の前の数字を追いかける為の動機づけ」ではなく、組織の目的を明確にして、「目的を果たす為の動機づけ」が重要です。

これができている組織とできていない組織では、メンバーのロイヤリティやモチベーションが全然違います。

従って、それがメンバーの生産性に繋がり、結果的に売上目標を達成するという成果をもたらします。

では、組織の目的とはどんなものでしょうか?

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私の仕事の中で、サービスクオリティチェックというものがあります。

先日は、あるレストランウェディングの当日のサービス品質を約80項目に亘りチェックし、その課題改善によりサービス品質を上げるという業務なのですが、案の定、厳しい評価だったのですが、メンバー達はそれを真摯に前向きに受け入れてくれました。

そして、私はメンバーに質問しました、

「自分達はどういうサービスを目指したいのか?」

彼らは、今までそんなこと考えたこともなかったらしく、みんなで議論がはじまります。

「アットホームなサービス」

「気取らないサービス」

「東京を代表するようなサービス」

など様々なアイデアが出て、最終的にまとまったのは、

「また戻って来たくなる、 お客様を笑顔にするサービス」

でした。

「新郎新婦だけでなく結婚式に列席してもらった全員に、今度はレストランに来たいと思ってもらいたい!」

「サービス中の笑顔が少ない」という評価に対して、「自分達の笑顔でお客様を笑顔にしたい!」

そんな想いが込められています。

一見、何てことのない言葉ですが、現場の目的設定を満たすには実は4つの要件があります。

① 会社全体ではなく現場(組織)用の言葉になっている

➁ 正社員からアルバイトまで理解できる

➂ 出来ているか、出来ていないかが明確に判断できる

➃ みんながワクワクでき、チャレンジングである

です。

今回の設定ではそれらを分かり易く満たしており、向かう方向が明確です。

言っていることは単純ですが、これを社員からアルバイトまで徹底させて同じ意識、温度感で仕事をさせるということは容易ではありません。

しかし、それまでは、会社から与えられた目標数値である料理・飲み物の原価率を守ること、人件費を守ることを目標として業務をしていました。

そして、ただプランナーから廻ってきた手配書通りに施行すればそれで良いという意識から一変し、みんなで「また帰ってきたい」「私たちの笑顔でお客様を笑顔にする」という「目的に向かって」組織がひとつになっていく様子が手に取るように分かり、私も大変嬉しかったです。

この事例をひとつとってみても、如何に現場には「目標」しかなく「目的」が設定されていないのがお分かりだと思います。

これから成熟社会がより深化していく中で、働く側の目的意識の醸成は経営上の重要な位置づけであるべきだと実感しますし、それを「現場の言葉」で設定することが、行動変容に繋がります。

あなたの組織は「目標」を軸にマネジメントされていますか?

それとも「目的」を軸にマネジメントされていますか?

 

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【経営コラム】ホスピタリティで新ビジネスを生み出す視点
船坂光弘

ホスピタリティビジネスコンサルタント

ザ・ホスピタリティチーム株式会社代表取締役

船坂光弘

執筆者のWebサイトはこちら http://www.thehospitalityteam.jp/

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