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社員が「すぐに辞める職場」と「長持ちする職場」の違い

  ホスピタリティビジネス 船坂光弘 SPECIAL
船坂光弘 SPECIAL

ホスピタリティビジネスコンサルタント

ザ・ホスピタリティチーム株式会社 代表取締役 船坂光弘

「お金になるホスピタリティビジネス」構築の専門コンサルタント。ホテルやウェディングビジネスのみならず、異業種のホスピタリティを軸とした新ビジネス立ち上げも指導。

先日、日経MJの記事で、高卒の就職活動で「就職先の企業に何を求めるか?」
というアンケート調査に関する記事が掲載されていました。

その中での第1位は、

「人間関係の良い職場に入りたい」

という回答で、全体の59%だったそうです。

第2位が「安定している」51%、第3位が「待遇がいい」と続きます。

高卒であるという点も関係しているとは思いますが、少なくとも新人にとっては、「待遇」よりも「職場の人間関係が良好であるか」が、そこで働きたいかどうかの大きなポイントになるようです。

従って、新人にとってそこで働き続けるか、すぐに退職するかどうかは、その職場の人間関係が重要であり、つまり、その職場にすぐに馴染めるかどうかがポイントとなります。

私がサポートさせていただいていた、あるホテルでも、中途採用がすぐに辞めてしまうという事を繰り返している職場がありました。

原因を突き詰めていくと、ホテルの中途採用は経験者が多いので、あまり丁寧な教育の時間をとらずに「できるもの」として扱わられ放置されて、すぐに退職に至っていました。

その原因が分かった後には、中途採用にも教育の仕組みをつくり、丁寧な教育をすることで大きく離職率は下がりました。

また他の企業では、他事業所からその事業所に異動してくると、すぐに辞めてしまうということを繰り返していました。

その退職原因に関しては、異動してきても、異動した初日に朝礼で挨拶はするものの、異動に伴うデスクや備品の準備などが受け入れ先の職場で、ほぼされていなくてウェルカム感が全くないということが大きな原因でした。

このように採用にしろ、異動にしろ、新人にとって新しい職場は、不安でいっぱいであり、受け入れの職場がどのような受け入れ方をするかどうかで、定着率だけでなく、そのスタッフのモチベーションやその後の早期戦力化に大きな影響を与えます

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それでは、新人がすぐに辞めずに、戦力として長くその職場で勤めてもらうには何が必要なのでしょうか?

それには、その職場の3つのサポートが必要となります。

まずひとつ目が「自分の役割が分かる」ということです。

新人にとっては、まずはひと通りの業務を覚えることが最優先だとは思いますが、「自分が何を期待されているのか?」「自分の役割は何か?」が分かっていないと、自分の仕事の目的や目標をその職場で見出すことができません。

きちんと、最初の段階で「そのスタッフに期待すること」、「そのスタッフにどのような役割を担ってもらいたいか」を明確に伝えることが重要です。

ふたつ目が「職場のメンバーから受け入れられている」という事が新人に分かるということです。

前述のように職場に新人に対するウェルカム感が無いと、「自分は歓迎されているのか?」「自分はここに居ていいのか?」「自分は必要とされているのか?」と不安になるものです。

従って、まずは初出勤の日は、新人を歓迎するようなちょっとしたセレモニーやメッセージカードを渡したり、所属長が他部署にも新人を紹介して歩くような取り組みや、従業員食堂に、新人の写真と簡単なプロフィールを掲示するような取り組むが必要です。

そして3つ目は「自分がここでやっていけるという確信」が必要です。

新人の段階から上司や先輩からダメ出しばかりされてしまうと、「自分はこの仕事が向いていないのではないか?」「私がここに居ると迷惑を掛けてしまうのではないか?」と、自分に肯定感が持てなくなってしまいます。

従って、まずは「ダメ出し」よりも、できるようになったことを「褒めてあげる」、「そのスタッフがこの職場に必要であることを伝える」、「ここに居てくれることへの感謝を伝える」ことが重要です。

まとめると、

新人が職場に馴染む3つのポイント

➀ 役割の明確化

➁ 組織的な受容

➂ 自己肯定感の醸成

ということになります。

表向きな退職理由はいくらでもありますが、真の退職理由は職場の人間関係に起因することが多いことは紛れもない事実であり、特に、新人が馴染むまでの上司をはじめ、職場全体のサポートによって、新人はロイヤリティを感じて頑張るか、すぐに退職を考えるかの差になります。

あなたの会社は、新人が早く職場に馴染む為のサポートをしっかりしていますか?

それとも、何のケアもせずに放置していますか?

 

【経営コラム】ホスピタリティで新ビジネスを生み出す視点
船坂光弘

ホスピタリティビジネスコンサルタント

ザ・ホスピタリティチーム株式会社代表取締役

船坂光弘

執筆者のWebサイトはこちら http://www.thehospitalityteam.jp/

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