トップ > コラム > 意味のある社員教育にするための3つのポイント

意味のある社員教育にするための3つのポイント

  独自の人材育成の仕組みづくり 吉野創 SPECIAL
吉野創 SPECIAL

独自の人材育成の仕組みづくりコンサルタント

株式会社トゥルーチームコンサルティング 代表取締役 吉野創

社内に本物のチームをつくり、「人材育成の拡大再生産」を実現させるコンサルタント。単なる形だけの組織ではなく、中小企業にとって最も大切な、社長と社員の「同志関係」づくりを基本とした、人材育成の仕組みづくりを指導。

5R1A0108

「企業成長のために、社員教育を当社では重視して色々な研修を試してきたのですが・・・実際効果が出ているのかどうかはよくわかりません。社員の教育は、どのようにおこなえばいいのでしょうか?」先日ご相談に来られた社長のご質問です。

 会社経営において人材教育の重要性を認めない経営者はいませんが、その取り組み内容は、その目的を踏まえてよく考えてみる必要があると感じることが多々有ります。

 いうまでもなく、人材が育たなければ会社も成長せず、その成長の鍵となる人材を育成するために、様々な取り組みを行いますが、社員研修はそのうちの手段の一つであり、様々な目的別・階層別の研修が行われています。

 例えば、新入社員研修や管理職研修、リーダーシップ研修などが各会社で行われています。しかし、その社員研修に適した環境が整っておらず、残念ながら意味のない社員研修になってしまっているケースも少なくありません。

 今回は、意味のある社員研修を行うために必ず抑えるべきポイントをお伝えします。

1.研修を何のためにやるのか、その「本質的な目的」を認識させているか?

 社員研修には、目的があります。

もっとも普遍的な目的は「業務に必要な知識を習得し成長につなげる」、という目的でしょう。

 しかし、ではそれは何のためかというと、その先の本質的な目的は、「会社の理念や将来のビジョンの実現に認識を揃え、行動を変えてもらう」そして、会社としての利益を高め、顧客満足や社員の豊かさを実現してもらうためでしょう。

 まずは、「これが社長の思いであり、願いなのだ」と全ての社員が理解できる内容であることが大前提です。

 人間は、大変な事、面倒なことには億劫になる人も多いもの。そこで、研修を受けるその最終的な目的がよくわからなければ、知識や技術を勉強しよう、習得しようというやる気が本当に自分お内側からは出ないのが実態ではないでしょうか。

 

2.研修目的に沿った内容の充実と時間の確保

 次に、目的・内容の充実とともに、十分な研修に費やす時間を確保しなければなりません。

 新人向けの研修資料なのに内容が難しすぎたり量が多すぎたりすると、きちんと理解することができず、思うように業務を行うことができません。また、時間が足りないという理由から駆け足で研修を進めてしまうと、認識にズレが生じてしまうおそれがあります。

 よくある、上手くいかないケースとして、研修の時間がもったいないからといって業務時間を少し拝借して短時間で済まそうとする社長がいます。しかしこのような時間で研修をしても消化不良を起こし、うまくいきません。研修の本質的な目的を考えると、会社としても最重要事項として取り組んでいるのだという意思表示として、それ相応の時間を当てている、という姿勢を示さねばならないのです。

 形だけの研修を行っていては何の意味もありません。数をこなすよりも質を重視して、本質的な目的の実現ができる人材の育成に繋がる社員教育を行うことが大切です。

  

3.指導者のスキルアップ

研修は解決策の一つであり、研修終了後は、会社や組織の、各自の課題に対してその後の社員のパフォーマンスを向上させることが成果として求められます。

そのため、その要素として、行動変革のきっかけとなるもの、経営側が求めるパフォーマンスと現実のパフォーマンスのギャップを解消するものであることが求められます。

 だからこそ、研修を終えるところがゴールではなく、社内での実践のスタートであり、そのために上記を満たすべく研修後の環境整備が重要となります。社内に置いて社員教育を担当する指導者(役員や管理者・上司)には、研修や教育のスキルとともに、研修後の「フォローアップ」のスキルも研修の成果の質に関わる重要なポイントとなるのです。

研修の指導者には、徹底して人と関わるため、高いコミュニケーションスキルやリーダーシップといった業務知識以外のスキルが求められます。これは当たり前のことです。多くの場合、研修は外部講師を活用するケースも多いことと思います。

しかし、研修終了後のフォローアップは基本的には社内で行う対策が必要です。そのため、研修を行う前に社員教育を担当する指導者側も人材育成の考え方やノウハウを学ぶ必要があります。

社内における指導者となる人材がスキルアップすれば、研修を受けた社員へのその後のフォローアップも一貫性のあるものとなり、安定成長することができます。実際に、新人の教育だけに力を入れ、社内における指導者の教育は全く行っていない会社は、人材育成に苦労しているケースも多く、そういった相談を受けてきました。

 会社の未来を考えるのであれば、意味のある社員教育にするためにも、経営者と共に、社内の指導者候補やリーダーもその階層に即したセミナーや研修で自ら学び、スキルアップすることをおすすめします。

最終的には社員相互の仕事に対する考え方の水準を高め、職場におけるお互いの関係性を変え、上司部下の信頼関係を高めなければ、組織はその本当の力を発揮できません。

 

ぜひ、この3つのポイントを押さえた上で、社員教育を継続し、貴社の「本当の目的」の実現につなげて欲しいと願っています。

【人が育つ環境づくり】 人材育成の拡大再生産を起こす経営視点
吉野創

独自の人材育成の仕組みづくりコンサルタント

株式会社トゥルーチームコンサルティング代表取締役

吉野創

執筆者のWebサイトはこちら http://true-team.com/

当コンサルタントの関連商品を販売しています。
当社の関連商品を販売しています。
月刊誌(無料)登録フォーム

×