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知的財産活用の大前提~社長、その想い、「言葉化」と「文章化」ですよ!

SPECIAL

知財・ライセンスの収益化コンサルタント

株式会社 IPMaaCurie(アイピーマーキュリー)

代表取締役 

知的財産、マーケティング、マネジメント…を融合し、ライセンスによる収益を恒常的に得る仕組を創るコンサルタント。「見えない有益資産」である知的財産を見える化し、将来、億単位の収益向上に繋がる新たな収益力を引き出す独自の仕組みづくりに定評がある。

プレゼンテーション1

「うちの会社な、今度R&D部門作るつもりなんやけど、その中で知的財産が重要な位置付けにあると思ってて、開発と連携させんとあかんねん」

これは、先日ある会社で私がその会社で必要な知的財産活用の仕組みをプレゼンした際に、その会社の社長が言われた言葉の一部です。

その場には、社長以外の幹部の方も同席されていましたが、会社の中での知的財産の位置付けも社長が示唆されたように感じました。

さて、企業の中でのマネジメントを考える上で、良く言われるのが「P-D-C-Aサイクルを回せ」ということです。

P(Plan,計画)→D(Do,実行)→

C(Check、検証)→A(Action、改善活動)

の4つのサイクルを回しながら業務のスパイラルアップをしていくことですね。

これについてはわざわざ私が解説するまでもないことですが、経営者がその前にやるべきことがあると私は考えています。

それは、経営者が自ら経営理念実現のために知的財産をどう位置付け、活用するかを文章化し、従業員に語ってほしいのです。

上述の社長の言葉もその一例です。

なぜか?それは、知的財産の活用について内容を「言葉」と「文章」に表し、実際に経営者が従業員に直接語ってこそ、自社内における知的財産の位置付けと価値が伝わるからです。

知的財産は、そのまま何もしなければ何も見えてこない、厄介な代物です。

それは本コラムを通じて異口同音に申し上げてきました。

実は非常に価値がある資産であるのに、従業員の誰にも見えないままでは、いくら経営者だけが価値を知っていても現場で活用されないということになってしまいます。

例えば、「分かりやすい言葉(文章)にする」だけでいいので、

  • 当社は、自社の知的財産を重要な経営資源とし、その保全と活用によって成長することを目指します。
  • 当社は、他社の知的財産を尊重し、決して侵害行為は行いません。
    ・・・

というような感じで、自社の行動規範の一部に盛り込み、社長が全体集会で説明をしたり、社内に掲示するようにしてもいいかと思います。

「知的財産はそもそも難しいし、あくまでもツールにすぎないんだから、そこまでしなくてもいいんじゃないの?」と思われる方もいるかもしれません。

しかし、本当に知的財産活用の仕組みを定着させるには、その決意や考え方を従業員全体に浸透させるための方策は必ず講じないと忘れ去られてしまいます。

事実、知的財産を活用し、活力のある元気な会社は、クライアントや取引先、従業員に対し、「わかりにくいものをわかりやすく相手に伝える」努力を怠りなく続けており、いろんな方々の支援を受けています。

それに対し、社内に独自の技術・ノウハウを有しているにもかかわらず、それを活かしていない会社ほど、その説明を聞いても「何を言っているのかわからない」ことが多く、結局独りよがりになっている場合が少なくありません。

知的財産の活用における経営者自身の想いと行動目標等を、誰にでも理解できるわかりやすい言葉・文章で伝えること。

基本的なことですが、非常に重要なことです。

御社は、自社の理念と知的財産活用について従業員に語っていますか?

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