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空飛ぶダチョウの商品リニューアル

SPECIAL

商品リニューアルコンサルタント

りぼんコンサルティング

代表 

商品リニューアルに特化した専門コンサルタント。「商品リニューアルこそ、中小企業にとって真の経営戦略である」という信念のもと、商品の「蘇らせ」「再活性化」「新展開」…など、事業戦略にまで高める独自の手法に、多くの経営者から注目を集める第一人者。常にマーケティング目線によって描きだされるリニューアル戦略は、ユニークかつ唯一無二の価値を提供することで定評。1969 年生まれ、日本大学芸術学部文芸学科卒。

疫病関連のニュースだけでなく、大雨による災害や北半球の熱波など、心配なニュースが連日流れています。そして「AI」や「自動化」に関するニュースは鉄板で、こちらも目にしない日はありません。先日、都内に事務所をお持ちの士業・M氏がご相談にみえました。

今まであまり真剣に考えていなかった税務会計処理自動化の流れ、「コザキ先生、今すごく危機感を持っています・・・。仲間内でもどんどん厳しくなっていて、いよいよ自分たちの仕事がなくなると切実に感じるようになりまして・・・」ということです。M氏は「なくなりますかね、仕事? 未来予測の通りになりますかね? 」と不安を口にされます。

予言師ではないです。ですが、実感からそうなる方向へ進むだろう、という確信があります。その理由は、30年前の未来予測の通りに「今」が進んでいるからです。

30年前に遡ります。メディア研究をしている学生時代「CGブーム」起こりました。その先端として話題になったのが、1991年のアメリカ映画「ターミネーター2」です。劇中で描かれる「液体金属」=リキッドメタルのCGが大変な話題でした。

人間から液体金属へ、液体金属から人間へと変身するターミネーターのリアル感が当時の革命だったのです。今でこそコンピュータグラフィック=CGは当たり前のように映画に用いられていますが、当時はまだ未開発の分野でした。

30年後の2020年までにはCGはさらなる進化を遂げる。CGがリアルを超えVR(バーチャル・リアリティ=仮想現実)が当たり前になっている。産業構造を大きく変えると予測されていました。

今、エンターテイメントや医療分野などでVRは当たり前になっています。未来予測は当たっています。30年前の日本では、多くの人が「SFじゃあるまいし」「バカバカしいと」いった空気感だったことを記憶しています。

現代の未来予測は強烈です。キーワードは「自動化」「AI」「量子コンピュータ」「ブロックチェーン」など多岐で、未来はこれらを「掛け算」した世界がひろがります。現時点のシミュレーションでは、「人類史上かつてない規模の就職難。今後10年間だけで8億から20億の仕事が破壊される可能性がある」と言われています。今後10年、というスピード感です。

冒頭の相談内容に戻ります。M氏はこうした話を「SF」とか「バカバカしい」ととらえることなく、本当にそうなると確信しご相談されています。ガラパゴスと呼ばれるわたしたちの国は、21世紀に入りコロナ禍を含め「ありえない」「想定外」な出来事を幾度も経験しています。この価値観の変化こそが、わたしたち人間の30年の変化だと考えています。

M氏は「エストニアという国は税理士や会計士のいない国と言われています日本がこれからどうなるかはわかりません。僕は神様ではないしね。でも、ウチは社員のために未来に投資します」と。

そしてM氏は商品サービスの開発力が弱いことに気づかれました。「ずっと受け身だった。反省しています・・・売れるサービスを企画開発できる企業にならなきゃいけないと、肚を決めました。コザキ先生、うちみたいな会社でも商品開発できるようになりますかね? うちでも売れる商品つくれるようになりますか? 」と。

一般的には「商品開発はむずかしい」と言われることが多いものです。また商品開発には「相当な努力・忍耐・鍛錬」「強いシステムの構築」「豊かな才能あるチーム」が必要だと言われています。これは人口が増える時代、国が大きくなる時代、高度経済成長の時代のモデルです。たくさん作ってたくさん売る。残ったら廃棄しどんどん新商品を出す。マーケティングとリサーチで最大公約数を出す商品開発です。

本質は真逆です。商品開発はむずかしくありません。売れる商品は必ずつくることができます。売れる商品は外部環境とは関係ありません。強いシステムも要りません。優秀な人も天才も関係ありません。が、どんな商品でも売れるわけではありません。売れる商品だから売れるのです。商品が売れるか売れないかは「コンセプト」です。売れるコンセプトを掘り当てることができるかです。

その商品の意義や使命は何ですか? そのサービスの意味は? その商品やサービスがもたらす価値は何ですか? そのサービスを売るだけの理由はありますか? お客様が「いいね!」と言いますか? そして何より自分が「いい」と思う魅力が、その商品サービスにありますか? 自分だったらそれを買いますか?

商品開発とはコンセプトの開発が9割です。コンセプトづくりは、自社の思想、哲学、理念が土台になります。宣伝広告、セールスプロモーション、PRで売れるのではないのです。リアル店舗、ネットショップ、通販といったシステムで売れるわけではないのです。売れる商品とは、売れる「コンセプト」そのものです。

コロナ禍、わたしたちが強く実感したことがあります。国、自治体、パトロン、大きな誰かや何か・・・のカネを当てにした商売。生殺与奪の権を握られる商売の虚しさ。一方、応援してくれるお客様、商品を買ってくださるお客様、オファーしてくださるお客様の存在が、どれだけありがたいことか。どれだけ楽しいことか。どれだけ清いことか。

会社の未来はお客様が決めます。お客様が自社商品サービスを求め買ってくれることで、会社は潤い、さらにお客様の幸せと喜びにつながる商品サービスつくることができるのです。たった一人のお客様が二人になって、三人に増えて、十人、千人、万人、100万人…幸せになるお客様がスパイラル状に増えてゆく。とてもフェアな世界です。

商品の魂、それがコンセプトです。コンセプトは生きものです。時代の中で刻々と変化していきます。その時代時代のコンセプトがあります。自分たちではどんなに目をこらしても、コンセプトというダイアモンドにはなかなか気がつきません。秘宝は、俯瞰から見たときに輝くのです。

商品リニューアルとは、自社の新しい居場所をつくることです。別の言い方をすれば、自社の新しい「市場」であり「土俵」をつくることです。自社の存在価値を再生することです。足元に輝くダイアモンドが埋まっています。わたくしどもからは、そのきらめきが見えています。

 

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